496: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/01(日) 12:17:57.43 ID:w+jDVHjQ0
しずく「──この子が、本当に……インテレオンなら……ですが……」
せつ菜「は……?」
そう言いながら、しず子が戦闘不能になって、フィールドに倒れているロズレイドとツンベアーをボールに戻す。
かすみんも倣うように……ジュカイン、マッスグマ、サニゴーン、ブリムオン──そして、“アーマーガア”をボールに戻した。
せつ菜「……え……あ、アーマーガアはしずくさんのポケモンではなく、かすみさんのポケモン…………?」
かすみ「一時的に、ですけどね」
せつ菜「一時的に……まさか……戦闘前に……交換していた……? じゃあ、しずくさんの最後のポケモンは……!?」
しずく「せつ菜さんが、かすみさんの手持ちを把握していなくて……助かりました」
……そう、こんなことが出来るポケモンは──特性“イリュージョン”を使えるポケモンしかいない。
せつ菜「……ゾロ……アーク……?」
かすみ「……純粋なバトルじゃ、せつ菜先輩の方が、私たち二人より強いかもしれませんけど……騙し合い化かし合いでは、かすみんたちの方が1枚上手だったようですね」
せつ菜「…………」
せつ菜先輩は一瞬黙り込みましたが、
せつ菜「…………はは……ははは……あはははははははっ!!」
すぐに大きな声で笑いだした。
せつ菜「確かにすごいです……!! こんな戦法を取ってくるなんて、考えてもいませんでした……仮に私が貴方たちの立場だったとしても、思いつかなかったと思います……。一人のトレーナーとして……素晴らしかったと賞賛したいです。……ですが──」
「────」
「ダストダァ…ッ」
ダストダスが──突然崩れ落ちる。
かすみ「ダストダス……!?」
せつ菜「……まだ、私には……ウルトラビーストがもう1匹残っています……」
「────」
この離れた距離から一瞬で肉薄し、ダストダスを斬り裂いたポケモンは──小さな折り紙のような見た目をしたウルトラビースト。
かすみ「……カミツルギ……」
せつ菜「……本当に、賞賛に値します。……ですが、貴方たちの負けです」
かすみ「…………っ」
どうする……どうする……。
本当の本当に私の手持ちは1匹も残っていない……。
せつ菜「覚悟は……出来ていますね……」
「────」
カミツルギがこっちに、剣先を向けてくる。
直後──
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