494: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/01(日) 12:15:02.04 ID:w+jDVHjQ0
その亀裂はどんどん大きな亀裂となり──
かすみ「動かない相手になら特に有効──落とし穴作戦ですっ!!」
「──グマァァァァァァ!!!!!!」
「──ジジジジ」
せつ菜「落とし穴……!?」
穴の中からマッスグマが雄叫びをあげる。それと同時に、せつ菜先輩ごと巻き込んで地面が崩落を始めた。
せつ菜「くっ……!?」
せつ菜先輩は軽い身のこなしで、その場から飛び退きますが──大きな巨体のデンジュモクはそうもいかない……!
「──ジ、ジジジジ」
せつ菜「こんな巨大な穴、いつから……!?」
しずく「最初からですよ」
せつ菜「最初から……!?」
かすみ「逃げてるように見せかけて──せつ菜先輩の足元にはずっと穴を掘って追いかけるマッスグマがいたんですよ!!」
崩落する地面に足を取られ、さらに上からアーマーガアの“ボディプレス”を受け、体勢を崩したデンジュモクの巨体が倒れ始める。
せつ菜「デンジュモクッ!! “ほうでん”!!」
「──ジジジジジジジ!!!!」
「ガァァァァァッ…!!!!!」「グマァァァァッ…!!!?」
“ひらいしん”で吸い寄せる前に、直接電撃を浴びせられたアーマーガアとマッスグマが気絶して動きを止める。
だけど、もうバランスを崩したデンジュモクに、攻撃を回避する術はないし──
「ガ、ドォォーーーーンッ」
動きの鈍ったズガドーンじゃ、もうサポートも間に合わない……!
かすみ「ダストダス!! “にほんばれ”!!」
「ダストダァァァス!!!!」
降っていた雨をダストダスが再度晴らし──
「カィィィンッ!!!!!」
ジュカインが、大地を踏み切って──飛び跳ねた。
雲の切れ間から、差し込む陽光の帯の中──太陽の光を輝く剣に集束して、
かすみ「“ソーラーブレード”ォォォォォッ!!!!」
「カィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!!」
バランスを崩し傾くデンジュモクの体を──頭から足の根本まで一直線に斬り裂いた。
「──ジ、ジジジジ」
最大威力で斬り裂かれたデンジュモクは──そのまま、ゆっくりと大地に崩れ落ちたのだった。
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