473: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/31(土) 12:32:26.39 ID:8UVAxvmj0
せつ菜「つまり……貴方は全員まとめて謀ったと……」
「ガドーン」
そう言いながら、ズガドーンが“シャドーボール”を集束しながら、私に向かっていつでも発射できる状態にしていた。
せつ菜「数日間……寝食を共にした仲ですから……言い訳くらい、聞きますよ」
しずく「……そもそも……歩夢さんが攫われた時点で、絶望的な戦力差を埋める方法を私はずっと考えていたんですよ」
せつ菜「……」
しずく「だけど……どんなに考えても……戦力差は絶望的だった……だから、私は考えたんです──」
あのとき──カーテンクリフの遺跡で、彼方さんと遥さんの容態を見守っていたときのこと……。
──────
────
──
彼方「しずく……ちゃん……はるか、ちゃんのこと……おね、がい……」
しずく「彼方さん……!? そんな身体で、どこに行くつもりですか!?」
彼方「みん、なを……たすけ、なきゃ……戦闘に……な、ってる……」
確かに先ほどから激しい戦闘の音が響いているけど……。
しずく「なら、私が行きます……! 彼方さんはここに──」
彼方「ぜっ、たい……ダメ……、かり、んちゃんは……フェロー、チェを……持って、る……」
しずく「え……?」
彼方「いい……? ぜったい、ここに……いるんだよ……!!」
そう残して、彼方さんは身体に鞭打ちながら、階段を駆け上がっていった。
──フェローチェがいる……つまり、それは……。
しずく「かすみさんたちが戦っているのは……ウルトラビースト……!?」
待っていろと言われたけど……。
遥「…………」
すっかり気を失って、ぐったりしている遥さん。
でも上では戦闘が起こっていて、助太刀に行かないとかすみさんたちが危ない……でも、どうすれば……。
そのとき──
『──侑ちゃんっ!! かすみちゃんっ!! 逃げてぇぇぇっ!!』
しずく「……!!」
歩夢さんの叫び声、
『──もう、やめてぇぇぇぇぇっ!!!!』
しずく「……! 遥さん……ごめんなさい……!!」
私は階段を駆け出す。
階段を駆け上がった先にあった光景は──
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