459: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/31(土) 12:12:39.96 ID:8UVAxvmj0
急に難しいこと言いだしますね、この人……。
かすみ「うーん……。……みんなから愛される可愛い女の子になること?」
果南「あははっ、確かにそりゃ大事かもね! ポケモンバトルで役に立つかはわからないけど」
かすみ「じゃあ、なんなんですか……」
果南「諦めないことだよ」
かすみ「諦めないこと……?」
果南「生きてるとさ……どんな人でも苦しくて、足が止まりそうになることがたくさんあるんだ。戦うのが苦しくなったり、前に進めなくて辛くなったり、目標を見失って未来に希望が持てなくなったり……」
かすみ「果南先輩もですか?」
果南「うん、そうだよ」
かすみ「……お気楽能天気そうなのに……?」
果南「お? そんな生意気なこと言うのはこの口かな〜?」
果南先輩が、かすみんのほっぺを摘まんで引っ張ってくる。
かすみ「い、いひゃい〜……かしゅみんのかわいいほっへがのびちゃいまふぅ〜……」
果南「ホントにほっぺぷにぷにだね。ずっと引っ張ってたいかも」
かすみ「ひゃめて〜……」
果南「はいはい。じゃ、もう生意気なこと言っちゃダメだよ」
果南先輩はやっとほっぺを摘まんでいた手を放してくれる。
果南「……みんなだよ。みんな、前に進めなくなるときがあるんだ。侑ちゃんも、せつ菜ちゃんも……きっと私の見てないところで、歩夢ちゃんも、しずくちゃんもたくさん挫折して悩んでたんじゃないかなって思うんだ」
果南先輩はそう言って……目を細める。
果南「だけど、かすみちゃんだけは違った。……どんなに苦しいことがあっても、挫けそうなことがあっても、辛いことがあっても、かすみちゃんだけはずっと前を向くことをやめなかった。それはかすみちゃんが思っているよりも、ずっとずっと、すごいことなんだよ」
かすみ「そういうもんなんですか……?」
果南「そういうもんだよ。そしてそれは誰にも負けない武器になる」
かすみ「誰にもって……千歌先輩とか、せつ菜先輩にも?」
果南「うん……かすみちゃんはいつか、千歌やせつ菜ちゃんにも負けないくらい強くなるって私は思ってる」
かすみ「……。……な、なんですか……めちゃくちゃ持ち上げるじゃないですか……///」
果南「私は本来弟子なんて作るタイプじゃないんだけどね。……でも、かすみちゃんを見てたら……かすみちゃんにだけはいろいろ教えてみたくなった」
果南先輩が珍しく真剣な顔で言うから……かすみんなんだか恥ずかしくなっちゃって目を逸らしちゃいます。
かすみ「……そ、そういうことなら……かすみん……しばらく、果南先輩に教わってあげてもいいですよ……?」
果南「ふふ♪ じゃあ、教わってくれるかな♪」
かすみ「は、はい……その代わり……かすみんのこと、強くしてください!」
果南「うん、私に教わるんだから、強くなってくれないと困るよ♪」
──
────
──────
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20