458: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/31(土) 12:11:42.96 ID:8UVAxvmj0
■Chapter064 『かすみとしずく』 【SIDE Kasumi】
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かすみ「はー……はー……」
果南「結局完走に2日掛かったね。……まあ、途中で睡眠も取ってるし……初回としては上出来かな」
かすみ「そ、そりゃどーもです……」
果南「それじゃ、今日は宿で休みな。明日は早朝に出るから」
かすみ「わかりました……」
果南「お、素直だね。てっきり、もう行きませんとか言うと思ったのに」
かすみ「だって……かすみんにとって……この修行は必要なんですよね……?」
果南「そうだね」
かすみ「なら、やってやりますよ……」
果南「そっかそっか♪ やっぱり、私が見込んだだけのことはあるよ♪」
そう言いながら果南先輩は、かすみんの頭を撫でます。
かすみ「やーめーてー……髪崩れちゃいますぅ〜……」
果南「あはは♪ あれだけ、ひぃひぃ言いながら走ってたのに、髪型に気を遣うのすごいね」
かすみ「髪のセットは乙女の命なんですぅ!!」
ぷりぷり怒りながら、果南先輩の手を振り払う。
果南「あはは♪ かすみちゃんって、ちょうどいいサイズ感だから撫でたくなるんだよね」
かすみ「むー……確かにかすみんは超絶可愛いから、ナデナデしたくなるのはわかりますけどぉ……」
それにしても果南先輩って、飄々としていて何考えているのか、よくわかんないんですよねぇ……。
彼方先輩よりも謎かもしれません……。
かすみ「あのー……果南先輩」
果南「ん?」
かすみ「どうして、かすみんの面倒見てくれるんですか……? かすみんが可愛いから?」
果南「あはは♪ 確かにかすみちゃんは可愛いけど、それが一番の理由ではないよ」
かすみ「じゃあ、どうして?」
かすみんにはずっと疑問でした。どうして果南先輩みたいな人が、わざわざかすみんに稽古を付けてくれるのか……。
いや、あの、正直内容が死ぬほどキツイのはどうにかして欲しいんですけど……。
果南「そうだなぁ……強いて言うなら──かすみちゃんの中に可能性を見たから……かな」
かすみ「可能性……? いや、確かにかすみん可能性の塊だと自負してますけどぉ……」
果南「あはは♪ そういうとこそういうとこ♪」
かすみ「……?」
果南「ポケモンバトルで……いや、人が生きていく上で一番大切なことってなんだと思う?」
かすみ「え?」
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