侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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456: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/31(土) 01:23:13.97 ID:8UVAxvmj0

しばらくの間、吹き荒ぶ爆風に耐えたあと……顔を上げると──


 「……ドカ、グィィィィ……」


アクジキングはひっくり返って動かなくなったのだった。





    🍊    🍊    🍊





曜「はい、千歌ちゃん♪ オレンサンド♪」

千歌「いただきまーす!! はむ、はむ、はむっ!! もぐもぐ……んぐっ!?」

梨子「ああもう……そんなに焦って食べるから……はい、お水」

千歌「ごくごくごく……!! ぷはっ……はぁ……はぁ……死ぬかと思った……」

曜「たくさんあるから、ゆっくり食べて」

千歌「うん……ありがとう」


せっかく絶体絶命のピンチを乗り越えたのに、危うく世界一情けない理由で死ぬところだった……。


花丸「みんな〜“げんきのかたまり”と“かいふくのくすり”ずらよ〜」
 「バクフー」「ワォンッ」「ゼルゥ」「ピピィ」「ワッフ」

ルビィ「ポケモンさんたちのご飯もたくさんあるからね!」
 「ワフ、ワフワフッ!!」

ルビィ「わわ!? し、しいたけ……落ち着いて……」

千歌「あはは、しいたけ食いしん坊なのに、ずっと我慢してたもんね〜」


やっと思う存分食事が出来て、しいたけも嬉しそうだ。


善子「それにしても……ここ、岩と砂しかないんじゃない? よくこんな場所で2週間以上生きてられたわね……」

千歌「ホント死ぬかと思ったよ……」


ほぼ砂漠の中に岩山が生えてるみたいな世界だったしね……。野生のポケモンが持っている“きのみ”がなかったら死んでたと思う。


善子「千歌の生命力には感心するわ」

千歌「それ褒めてる……?」

善子「ま、6割くらいは」

千歌「全面的に褒めてよ〜……」


──2週間振りに思う存分ご飯を食べ、ポケモンたちも回復してもらって……。


千歌「よっしゃぁ! 完全復活!!」


身体に力がみなぎってくる。やっぱりご飯は大事だね、うんうん。



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