侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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45: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/17(土) 16:17:25.76 ID:Lud+ZHkk0

そのポケモンはコメコの森のロッジに泊まったとき、天井に釣り下がっていたオブジェと同じ姿をしていた。


果林「……どこに隠したのかと思ったら──コスモウムに進化していたのね。……それじゃ、もうエネルギーにならないじゃない」

愛「どーりでいくら“STAR”を探しても、センサーすら反応しないわけだ……」

彼方「いい、から……! ……歩夢ちゃんを……放して……!」

果林「断るわ。この子は私たちのこれからの計画に必要なの」

彼方「い、一体……なにする、つもりなの……!?」

果林「もう利用価値のない人間に、教えることはないわ──“むしのさざめき”!!」
 「フェローーーー!!!!」


──目の前フェローチェから、とてつもない高周波が、発せられ、


 「────」


振動の衝撃で、彼方さんのコスモウムと呼ばれていたポケモンを吹き飛ばす。

しかも、フェローチェの“むしのさざめき”はそれだけに留まらず、


侑「ぃ゛、ぁ゛……ッ!!!」


余波だけで近くにいた、私たちトレーナーも巻き込み始める。

直撃しているわけじゃないはずなのに、頭が割れそうになるような、とつてもない高周波。

だけど、私なんかとは比べ物にならないくらいに、


彼方「──あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁッ!!!?」


彼方さんが苦しみ始めた。


侑「かな゛、た゛、さん……ッ……!?」

彼方「う゛、ぁ゛、う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁッ!!!!」


彼方さんは、瞳孔が開ききり、頭を押さえて、のたうち回っている。


果林「ふふ……ただの攻撃だったら耐えられたかもしれないけど──貴方たち姉妹の記憶には、この音に対する恐怖が刻みつけられているものね……」

彼方「あ゛、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!!!!」

侑「ぐ、ぅぅぅぅ……ッ……!!!!」


私も、もう限界だった。意識が飛びそうになった、そのとき──目の前に紺色の袋のようなものが飛び込んできた。


かすみ「──“じばく”……ッ!!」
 「ブクロォォォ!!!!」

 「フェロッ!!?」
果林「!?」


それはヤブクロンだった。かすみちゃんのヤブクロンが飛び込んできて──フェローチェの目の前で、“じばく”した。


侑「っ゛!?」


至近距離で起こった爆発によって、身体が宙を浮いた瞬間、


 「──ニャァッ!!!」


ピンチを察したのかニャスパーが勝手にボールから飛び出し、“テレキネシス”で私と彼方さんの身体を浮かせて落下の衝撃を防いでくれる。



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