44: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/17(土) 16:16:12.29 ID:Lud+ZHkk0
かすみちゃんのお腹に直撃し、ポケモンだけでなくトレーナーごと吹っ飛ばした。
侑「かすみちゃんっ!?」
テブリムと一緒に数メートル吹っ飛んで、石畳の上を転がり──かすみちゃんは……くたりとして動かなくなった。
歩夢「いやぁぁぁぁぁッ!!!!?」
それを見て、歩夢が絶叫する。
そして、次の瞬間には、
果林「“じごくづき”」
「フェロ」
「ロンチ!!?」
ドロンチが攻撃を受けて、私の真横スレスレを猛スピードで吹き飛んでいった。
侑「…………う……そ……」
私は、ペタンと尻餅をついた。
ダメだ……勝てない……。
相手が……強すぎる……。
果林「……おイタが過ぎたわね」
「フェロ」
フェローチェが私の目の前で足を振り上げた。
歩夢「逃げてええええぇぇぇぇっ!!!!」
響く歩夢の絶叫。
尻餅をついた私に振り下ろされる、フェローチェの脚、スローモーションになる景色。
そのとき──私の目の前に影が割って入った。
彼方「“コスモパワー”!!」
「────」
──ガキィンッ!! と音を立てて、フェローチェの攻撃が弾かれる。
果林「……! 彼方……」
侑「か、彼方、さん……」
彼方「侑ちゃん……へい、き……っ゛……?」
私そう訊ねながらも、彼方さん相変わらず酷い顔色のままで、足元が覚束ない。
果林「ふふ……随分、体調が悪そうじゃない」
彼方「……果林、ちゃん……狙いは……私とこの子、でしょ……! 関係ない子たちに……手を、出さないで……!」
「────」
この子──彼方さんのすぐ傍にいるポケモン……金色のフレームのようなものの中に、夜空のような深い青色をした水晶がはまっている姿をしたポケモン……。
あれ、どこかで……。
侑「……そうだ、ロッジの天井にあったオブジェ……」
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