446: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/31(土) 01:12:24.55 ID:8UVAxvmj0
「ブーーン」「フェロ…」「────」「──ジェルルップ…」
マッシブーン、フェローチェ、カミツルギ、ウツロイド……いや、それだけじゃない。
ありとあらゆるウルトラビーストの姿が確認出来た。
大型のウルトラビーストであるテッカグヤやツンデツンデもいる。
……さすがにアクジキングは、見た瞬間全力で逃げたけど……。
千歌「……たぶん……歩夢ちゃんの影響……だよね……」
ここに来たときから、ちらほらウルトラビーストは見かけていたし……恐らくこの世界は今、果林さんたちがウルトラビーストを呼び込んでいる世界とウルトラビーストたちが住んでいる世界のちょうど狭間にあるんだと思う。
彼女たちが歩夢ちゃんの力でウルトラビーストたちの呼び寄せを開始した結果、中継地点のようになっているこの世界にウルトラビーストたちが溢れかえっているんだ……。
彼女たちが歩夢ちゃんを使ってまでウルトラビーストを呼び寄せているのは恐らく捕獲目的だろうし、出来ることなら撃退したいけど……。
手持ちの体力も限界な上に……数が数……撃退するどころか……。
千歌「逃げ切れるかな……あはは……」
さすがに、この絶体絶命の状況に乾いた笑いが漏れる。
千歌「ダメだダメだ……! 弱気になるな……!」
弱気を打ち消すように、頭を振る。
千歌「とにかく、一点でいいから、うまく包囲網を抜けられそうな穴を作れば……!」
そう思った瞬間──背後でドォンッと嫌な音がした。
千歌「……!?」
ギョッとして振り返ると──背後の壁にヒビが入っている。そして、またドォンッという音ともに、壁のヒビが大きくなっていく。
千歌「や、やば……!! ムクホーク、逃げるよ!!」
「ピィィッ!!!!」
ムクホークと一緒に横穴の外に逃げ出そうとした瞬間、
「──シブーーーンッ!!!!」
ショルダータックルで壁をぶっ壊しながら、マッシブーンが突っ込んできた。
──避けきれない……!
千歌「“フェザーダンス”っ!」
「ピィィィィッ!!!!」
咄嗟の判断で、大量の羽毛をまき散らし、マッシブーンの攻撃力を落とすが、
「ブーーーーンッ!!!!」
千歌「ぐっ……!!」
タックルに吹っ飛ばされて、断崖の横穴から追い出される。
外に飛び出た瞬間、
「ピィィィッ!!!!」
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