424: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/30(金) 14:22:57.63 ID:loIPccok0
彼方「あ、暑い……」
気付けばここら一帯が強い日差しに見舞われている。
あのダーテングの“にほんばれ”だ。
そして、その日本晴れを利用するように、
姫乃「出てきなさい、ラランテス!!」
「──ランテス」
姫乃「“ソーラーブレード”!!」
「ランテス!!!!」
チャージタイムを省略して振り下ろされる、陽光の剣。
でも、
「────」
真っ向からコスモウムが受け止め、バチバチと太陽のエネルギーを爆ぜ散らせながら──“ソーラーブレード”が逆に折れる。
姫乃「…………」
彼方「さぁ〜どうする〜? 攻撃、全部防いじゃったよ〜?」
姫乃「…………そろそろ……頃合いですか」
彼方「……?」
姫乃ちゃんの意味深な台詞に、わたしは一瞬身構える。
直後、ダーテングが自分の両手の葉を高く掲げると──太陽の光が反射して、
彼方「っ!?」
周囲が眩い光に包まれる。
彼方「……ふ、“フラッシュ”……?」
多少目がちかちかするけど、すぐに目を瞑れたから、視力が持っていかれるほどではなかった。
何より、このフィールドは太陽の光で照らされているため、暗所で使う“フラッシュ”程の効果はない。
ただ、
彼方「え……?」
目を開けたときには、そこに──姫乃ちゃんの姿はなかった。
そしてその直後──彼方ちゃんの頭上に大きな物体の影が差す。
ハッとして上を見ると──テッカグヤがバーナーを逆噴射しながら、彼方ちゃんの頭上を通り過ぎていくところだった。
彼方「え……?」
逃げた……? この状況で……?
姫乃ちゃんがいなくなり、さきほどまでの激しい戦闘とは打って変わってフィールドは静まり返る。
……いや……?
彼方「……なにか……聞こえる……?」
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