422: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/30(金) 14:18:37.43 ID:loIPccok0
彼方「テッカグヤに向かって〜ぶん投げろ〜!!」
「コァ〜〜!!!!」
姫乃「な……!?」
ネッコアラがカビゴンをテッカグヤに向かって放り投げ、
彼方「空に向かって〜〜〜“のしかかり”〜〜〜!」
「カビ〜〜〜」
カビゴンが前に突き出したお腹がテッカグヤにぶつかると、柔らかいお腹にテッカグヤがめり込んで──それが弾力で戻るパワーによって、テッカグヤを弾き飛ばす。
「────」
姫乃「きゃぁぁぁ!!?」
吹き飛ばされたテッカグヤの巨体は、そのまま岩壁に叩きつけられ──轟音を立てながら、岩壁を破壊する。
テッカグヤのような超重量級のポケモンがぶち当たったら、岩壁が木っ端みじんになるのも無理はない。
彼方「これが彼方ちゃんの本気防御だよ〜!」
姫乃ちゃんは崩れ落ちる岩壁に巻き込まれちゃったかと思ったけど、
姫乃「……やるじゃないですか……!」
「──チリ〜ン…!!!」
今しがた繰り出したであろう、チリーンのサイコパワーで浮遊し、テッカグヤから離脱していた。
彼方「まあ、さすがにこれくらいじゃやられてくれないよね〜……」
姫乃「……その物言い、気に入らないですね……。まるで、自分の方が強いとでも言いたげで……」
彼方「そんなつもりはないんだけど〜……とはいえ、彼方ちゃん元“MOON”だからね〜。君の先輩だよ〜?」
姫乃「私は貴方を先輩だなんて思ったことはありませんよ……この裏切り者……!」
「────」
姫乃ちゃんの言葉と共に──テッカグヤがこちらに向かって、バーナーを向けてくる。
彼方「おっと、それはやばい……!」
彼方ちゃんは攻撃の予兆を確認した瞬間、後ろに向かって走り出し、岩壁の細道に逃げ込む。
姫乃「“だいもんじ”!!」
「────」
テッカグヤのバーナーから発射される大の字の業炎。
それを見ると同時に、
「カビッ!!!!」「コァッ!!!!」
カビゴンが右側の岩壁を拳で殴りつけ、ネッコアラが左側の岩壁を丸太で殴打する。
それによって、ヒビが入った岩壁が崩れ落ち──
彼方「いっちょあがりぃ〜」
目の前に積みあがった瓦礫の山が、炎を防ぐ防火壁になり、それにぶつかって業炎が四散する。
でも、姫乃ちゃんもすぐに次の手を打ってきた。
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