421: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/30(金) 14:17:30.67 ID:loIPccok0
せつ菜「それに……私はしずくさんとの約束がありますから……」
果林「しずくちゃんがピンチになったら、しずくちゃんを守ってあげるって話?」
せつ菜「……そんなところです」
果林「ふふ……律義ね」
せつ菜「……今のしずくさんは……命を投げ出すことに躊躇がありません。ですが、貴方は彼女がどうなっても……助けたりしないでしょう?」
果林「だから、自分が助けると……。まるでナイト様ね」
せつ菜「……なんとでも言ってください」
最初からせつ菜を御しきれるとは思っていなかったけど、この子の場合は最悪戦闘に参加しない可能性すらあった。だから、これはむしろいい方だ。
今現在のせつ菜は、しずくちゃんの行動ありきで動いている節がある。それを知ってか知らずか……しずくちゃんはせつ菜に自分を守らせることで、せつ菜を戦場に引きずり込んでいる。
しずくちゃんがかすみちゃんを倒せなかったとしても……ピンチになったらせつ菜が戦闘に介入する。
つまり──かすみちゃんはこの戦いに絶対に勝てない。
せつ菜「貴方はせいぜい……そっちのお姫様を取り返されるようなヘマをしないことですね」
歩夢「…………」
「──ジェルルップ…」
せつ菜はそう吐き捨てると、視線を再びしずくちゃんの方に戻す。
果林「まあ……負ける気なんてしないけどね」
私はファイアローとキュウコンの攻撃を捌くので精一杯な侑を見て、肩を竦めた。
🐏 🐏 🐏
姫乃「テッカグヤ!! “ヘビーボンバー”!!」
「────」
彼方「さぁ……彼方ちゃんの本領、発揮しちゃうよ〜!!」
降ってくる巨体に対して身構える。
彼方「ムシャーナ、“サイコキネシス”!」
「ムシャァ〜〜」
ムシャーナが落ちてくる、テッカグヤをサイコパワーで押し返そうとするが、
姫乃「そんな技でテッカグヤが止められると思っているんですか……!」
もちろん、これだけじゃテッカグヤは止まらない。
彼方「バイウールー、“コットンガード”!」
「メェ〜〜〜」
もこもこもこっとバイウールーが肥大化し、落下してくるテッカグヤの落下速度をさらに緩めて、
彼方「ネッコアラ、“ばかぢから”!」
「──コァ〜〜…!!!!」
ボールから飛び出したネッコアラが“ばかぢから”を使う。ただし、テッカグヤ相手ではない──これはカビゴンを持ち上げるための技だ。
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