侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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406: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/29(木) 18:33:18.30 ID:qt5/exVx0

そのとき──突然、頭上から熱気を感じ、


侑「イーブイ!! “いきいきバブル”!!」
 「ブーーーィィッ!!!!」


咄嗟に放ったイーブイの体から発生した泡が──頭上から迫っていた炎の玉を鎮火させる。

この炎は──


果林「──へぇ……まさか、貴方たちが来るとは思わなかった」
 「コーン」

侑「……果林さん……!」


声がして見上げると……前方の岩壁の上に──果林さんが立っていた。


かすみ「不意打ちなんて相変わらずですね!!」

果林「あら、自分たちからのこのこ敵地に出向いてきて……不意打ち程度で怒らないで欲しいわ」

侑「……歩夢はどこですか」

果林「怖い顔ね……。可愛い顔が台無しよ、侑」

侑「答えてください」

果林「そう焦らないで。貴方の大切な歩夢は──ここよ」


果林さんがそう言うと──彼女の背後から、ウイーンと音を立てながら電動車椅子のようなものが独りでに前に出てくる。

そして、その車椅子の上には……。


歩夢「………………」
 「──ジェルルップ…」


頭の上に見たこともないようなポケモンを乗せ──ぐったりとしている歩夢の姿があった。


侑「……あゆ……む……?」


私の中でサァーっと血の気が引いていく。


果林「ふふ……そう、貴方の大好きな歩夢よ。素敵な姿になったでしょう?」

リナ『ウルトラビースト……ウツロイド……!?』 || ? ᆷ ! ||

彼方「果林ちゃん……歩夢ちゃんにウツロイドを寄生させたの!?」

果林「ええ、別に欲しかったのはこの子のフェロモンだけだもの」

かすみ「ひ、ひどい……」


ウツロイドというウルトラビーストが、どんなポケモンなのかわからないけど……今の歩夢はとてもじゃないけど、まともな状態でないのは一目でわかった。


侑「歩夢……」

果林「こんなになっても、ちゃんとこの子の能力は活きているけどね」

侑「っ……!!」


──まるで歩夢を道具扱いするような物言いを聞き、頭がカッと熱くなるのを感じて、前に踏み出した瞬間、


エマ「果林ちゃんっ!! もうこんな酷いことするのはやめてっ!!!」


エマさんが叫んだ。

今の今まで、私たちを煽るような物言いをしていた果林さんだったけど、



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