405: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/29(木) 18:31:44.06 ID:qt5/exVx0
果林さんや愛ちゃんに関しては、この場で無理に倒す必要はない。
最優先は歩夢、しずくちゃん、せつ菜ちゃんを救出及び連れ戻すことだ。
もちろん、邪魔をしてくるのは間違いないだろうから……戦う必要が出てくる場面は予想されるけど……。
私に関しては歩夢を救出するだけだけど……かすみちゃんはしずくちゃんと敵対する可能性が高い分、負担は大きい。
もちろん、もっとも大変なのは彼方さんだけど……。
彼方「まあ、この作戦もあくまで、相手の戦力がこれしかいない場合だけどね……」
リナ『組織に属する人間が他にいる可能性もあるけど……それを言い出したらキリがないからね』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
彼方「とはいえ……他世界遠征作戦は基本的に限られた少人数しか参加しないはずだから……たぶん、大丈夫なはず……。イレギュラーに関しては各自柔軟に対応してね」
侑「はい!」
かすみ「了解です!」
エマ「わかった!」
私たちは最後の確認を終え、戦いへと赴きます──
彼方「……侑ちゃんは歩夢ちゃん、かすみちゃんはしずくちゃん、エマちゃんは果林ちゃん。……それぞれ助けたい人や気持ちを伝えたい人がいるけど……リナちゃんは大丈夫?」
リナ『……』 || ╹ _ ╹ ||
彼方「愛ちゃんと……お話し出来るかもしれないよ?」
リナ『……悩んだけど……いい』 || ╹ ◡ ╹ ||
彼方「そう……?」
リナ『……せっかく時間が経って……璃奈の死に整理がついてるかもしれないのに……璃奈の記憶を持った私が出ていったら……辛いこと思い出させちゃうだろうから』 || ╹ ◡ ╹ ||
彼方「……そっか」
リナ『彼方さんこそいいの?』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「え?」
リナ『果林さんのこと』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「……。……うん。きっと、もうわたしの言葉は……果林ちゃんには届かないから……」
リナ『……そっか』 || ╹ _ ╹ ||
🎹 🎹 🎹
歩くこと小一時間──
侑「大分……近付いてきたね」
かすみ「……ですね」
私たちの目にも、岩壁の上に停まっているウルトラスペースシップが見えてきた。
出来るだけ目立たないように、岩壁に沿って進んでいると──峡谷の途中に、少し開けた場所が見えてきた。
大きな岩壁に囲まれているのは変わらないけど──広場のようになっていて、左側は岩壁が途切れ、空が見える。
道も続いていないところから見て、恐らくその先は崖になっているんだと思う。
かすみ「開けた場所まで来ましたね……」
彼方「気を付けてね。見晴らしがいいってことは……相手からも見つけやすいところってことだから……」
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