403: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/29(木) 18:28:24.64 ID:qt5/exVx0
侑「もう一つの理由は?」
リナ『それは歩夢さんの能力が関係してる』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「歩夢の……?」
リナ『ポケモンに対する引き寄せ体質を持ってる人の論文は私も昔読んだことがあるけど……。あの能力は一ヶ所に留まっていた方が効果が大きくなる』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「そうなの?」
リナ『引き寄せ体質の人から放たれるフェロモンのようなものを感知したからって、すぐさまポケモンがわらわら集まってくるわけじゃないからね』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「……まあ、それはそっか」
確かに歩夢の周りには、よくポケモンが集まってきていたけど……そこまで極端な集まり方ではなかったはずだ。
もしそうだったら、歩夢はまともに旅なんか出来ないだろうし……。
リナ『それに果林さんたちが引き寄せようとしてるのはウルトラビースト。ウルトラビーストはそもそも数も少ないだろうし……大量に捕獲するつもりなら一ヶ所に留まって、捕獲を行うのが一番効率がいいはず』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「なるほど……」
彼方「それに……果林ちゃんたちは性格的に、逃げるよりは追ってくる戦力を徹底的に叩くのを選びそうだしね〜……」
リナ『うん。私も果林さんだったら、相手の戦力を削ぐことを優先すると思う』 || ╹ᇫ╹ ||
エマ「誰も追ってこれなくなっちゃえば、場所がわかっても関係ないもんね……」
リナ『そういうこと』 || ╹ ◡ ╹ ||
確かに私の目から見ても、果林さんは実力を誇示して、相手を折るタイプな気がするし……何より、一緒の組織に属していた彼方さんやリナちゃんが言うと説得力がある……。
果林さんたちが拠点世界を変えない理由に納得していると……。
リナ『みんな、止まって』 || ╹ᇫ╹ ||
リナちゃんがみんなを制止する。
彼方「みんな、一旦岩陰に入って」
侑「は、はい!」
私たちは指示通り、一旦近くの岩陰に隠れる。
隠れたところで、
彼方「リナちゃん、何か見つけたんだよね?」
彼方さんがリナちゃんにそう訊ねる。
リナ『うん。あそこの岩壁の上にウルトラスペースシップが見えた』 || ╹ᇫ╹ ||
かすみ「え、ホントに……? なんにも見えないけど……」
リナ『私のカメラは高性能。間違いない』 ||  ̄ ᎕  ̄ ||
彼方「コスモッグレーダーの反応も近付いてるってことだよね?」
リナ『うん。ただ、この世界には衛星がないから……GPSみたいな正確な位置情報の把握までは出来ないけど……』 || ╹ᇫ╹ ||
かすみ「あ、それならリナ子のえこーろーてーしょん……? みたいなやつで探してみるのは?」
侑「いや、それはやめた方がいいと思う……。エコーロケーションしても、ローズジム戦のときみたいに逆に見つかるだけだよ」
相手の場所がわかっても、こっちの場所がばれたら意味がない。
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