393: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/28(水) 11:44:10.81 ID:bMcrfVdQ0
私はかすみちゃんと別れて──自分の家に向かう。
🐏 🐏 🐏
彼方「遥ちゃん」
遥「…………」
彼方「ふふ、すっごくお寝坊さんだね……誰に似たのかなぁ〜?」
遥「…………」
彼方「たくさん、怖い思いさせちゃったね……ごめんね……。……でも、次遥ちゃんが目を覚ますときは、怖いことは全部解決してるはずだから」
遥「…………」
彼方「お姉ちゃん……行ってくるね。全部に決着をつけてくるから……遥ちゃんはここでゆっくり休んでて」
そう伝えてわたしは席を立つ。
職員「もう、よろしいんですか?」
彼方「はい。遥ちゃんの近くにいると、離れられなくなっちゃうから……」
本当は一緒にいたいけど……少しでも自分の中にある闘志の炎を絶やさないように……。
彼方「行ってきます。夢の中で……応援してくれると嬉しいな」
そう残して、遥ちゃんの病室を後にしたのでした。
遥「………………お…………ねぇ…………ちゃん………………?」
🎹 🎹 🎹
自宅のマンションへと帰ってくると──ちょうど、タカサキ家から人が出てくるところに出くわす。
侑「歩夢のお父さんとお母さん……」
歩夢母「あら……侑ちゃん……」
歩夢父「こんばんは」
侑「こんばんは」
挨拶を返しながら顔を見ると──二人とも少しやつれていた。
そりゃそうだ……娘の歩夢が攫われて……もう2週間以上経っているんだから。
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