侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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388: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/28(水) 11:38:05.59 ID:bMcrfVdQ0

他の手持ちたちも、なんだかんだで泳いで付いてきているのが偉すぎます……。

ちなみに新発見だったんですが、ダストダスはあの巨体だけど、体内にあるガスのお陰で浮くらしいです。

この知識、いつか役に立つときが来るんでしょうか……。


かすみ「……せめて……休憩を…………」

果南「仕方ないなぁ……15分休憩ね」

かすみ「じ、15分しかないの……!?」

果南「まだ4分の1くらいなんだから、あんまり休んでると今日中にコメコに帰れないよ」


むしろこの人……今日中にオトノキ地方の南半分を1周するつもりだったらしいですよ。どう考えても海渡るだけで1日掛かりますよ……。

かすみんも侑先輩と一緒に、彼方先輩と修行したかったですぅ……。

とはいえ、泣き言を言っていても、果南先輩が逃がしてくれるわけもないし……。

ポケモンたちは“げんきのかけら”を使えば元気になるけど……かすみんには食べられませんし、今もお腹がぐーぐー鳴っています……。


かすみ「はぁ……なんか出店でご飯食べよ……」


幸いフソウは港からちょっと行くとすぐに屋台がありますから……15分もあれば、何か軽く食べることくらい出来ますし……。


かすみ「さて……何を食べましょうかねー……」


キョロキョロと辺りを見回しながら、めぼしい屋台ご飯がないかを探していると──


 「──さぁ、お客さん! 世にも珍しい、奇跡の灰だよ〜!!」

かすみ「ん……?」


客を呼び込んでいる怪しいおじさんの姿。

なんか聞き覚えのある声な気が……。


かすみ「……って、あーーー!!! 前かすみんにサニーゴ売りつけたおじさん!!」

おじさん「!? あ、あのとき嬢ちゃん……!?」

かすみ「あのときはよくも、騙してくれましたね……!! なーにがサニーゴを3000円で譲るですか!! ガラルサニーゴじゃないですか!!」

おじさん「結局1500円に負けてやっただろ! それにサニゴーンに進化してるじゃないか!」

 「ニゴーン」
かすみ「ぐ……た、確かに今となっては悪い出会いじゃなかったって気はしますけど……! それとこれとは話が別です!!」


私がガルル〜とおじさんを威嚇していると、


果南「かすみちゃん? 揉め事?」


果南先輩が騒ぎを聞きつけたのか、こっちにやってきます。


かすみ「こいつ詐欺師なんです!!」

おじさん「おいおい、言いがかり付けないでくれよ」

果南「詐欺師? ……ああ、まだやってたんだ」

おじさん「は? まだやって、た……って……か、果南さん……?」


おじさんは果南先輩の顔を見ると、急に真っ青になってブルブル震えだす。



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