381: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/28(水) 11:31:34.04 ID:bMcrfVdQ0
姫乃「遅いとは……?」
愛「そこからバックドア仕掛けられたみたい。コスモッグ用のセンサーもだけど……ありとあらゆる通信機器の信号をハッキングされてる」
果林「は、ハッキング……!?」
姫乃「操作権が奪われたんですか……!?」
愛「いや、さすがにそこは防いだ。でも、こっちの居場所は完全に筒抜けになった」
果林「……今すぐ拠点世界を移しましょう」
愛「それももう意味ない。このレベルのハッカー相手だと世界を移動したところで秒で特定されるだけだよ」
こうして場所を特定してきたということは──
果林「……向こうには、私たちの場所まで辿り着く手段があると考えた方がいいわよね……」
愛「だね。間違いなく来ると思う」
果林「……腹を括れということね」
向こうも……最後の最後まであがくつもりということだ。なら、こちらも相応の態度で臨むしかない。
果林「……姫乃、せつ菜としずくちゃんを呼んで」
姫乃「どうするんですか……?」
愛「どーもこーもないって話。……もう、ここまで来るのは確定したようなもんだから……あとは──」
果林「追ってくるなら……返り討ちにするしかない……!」
姫乃「……わかりました。今すぐ呼んできます」
姫乃がブリッジを出て、せつ菜たちを呼びに行く。
愛「せっつーはともかく、しずくも戦力に数える気?」
果林「少し頼りないけど……戦力にならないというほど弱くもないはずよ」
愛「……ま、アタシは構わないけど」
そう言いながら、愛は再びコンソールを弄り始める。
恐らく少しでも情報の流出を防いでいるのだろう。
ただ、向こうはこちらの擁する天才エンジニアを出し抜くほどの手練れを用意してきた。
つまり、それだけ本気ということだ。
だけど、
果林「……いいわよ、やってやろうじゃない」
ここまで来て、こちらも引くわけにはいかない。
果林「勝った方が生き残って、負けた方が滅亡よ……!」
最後は私たちDiverDivaらしく──純粋な強さで白黒つけようじゃない。
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