38: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/17(土) 16:11:56.43 ID:Lud+ZHkk0
侑「リナちゃん!?」
リナ『ボディ損傷──ボディ損傷──ストレージ保護のため、緊急休止モードに移行します』 || ERROR ||
リナちゃんは、地面を転がったのち、エラーメッセージを吐いて、動かなくなってしまった。
果林「とりあえず……これで、うるさいのはいなくなったわね」
歩夢「ひ、酷い……」
侑「……っ」
果林「それで……確か、あの子でいいのよね──」
果林さんがそう言いながら振り返ると──
果林さんの背後に、
「──うん、そっちのお団子の子ね」
「リシャン♪」
ワープでもしてきたかのように、女の子が突然現れた。
歩夢「え……」
侑「うそ……」
かすみ「今度は、誰ですか……!?」
明るい金髪をポニーテールに結った──見覚えのある女の子。
侑「愛……ちゃん……?」
愛「やっほーゆうゆ、歩夢ー♪ 久しぶりー♪」
愛ちゃんは楽しそうに笑いながら、手を振ってくる。
果林「……愛」
愛「おっと、馴れ合い禁止ってやつ? 怖い怖い」
果林さんは、愛ちゃんを一瞥して、小さく溜め息を吐いたあと、こちらにゆっくり歩いてくる。
かすみ「こ、こっちきたぁ……!」
「ガ、ガゥゥ…!!!」
侑「ぐ、ぅ……! うご、け……!」
「ブ、イィ…!!!」
身体を必死に動かそうとするけど、全く自由が効かない。
果林さんは、そんな私たちの目の前までやってきて──素通りした。
侑「……!?」
かすみ「え?」
私たちを無視して、果林さんは──
果林「貴方が……歩夢ね」
そう言いながら、歩夢の頬に手を添える。
歩夢「え、えぇ!?」
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