379: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/28(水) 11:30:00.29 ID:bMcrfVdQ0
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──DiverDivaウルトラスペースシップ。
いつまでもウルトラスペースに滞留するのは危険なので、現在は拠点となる世界に降り立っている。
姫乃「あの……果林さん」
果林「何かしら?」
姫乃「しずくさんが……フェローチェを魅せろとうるさくて……」
果林「あら……今朝魅せてあげたのに……もう禁断症状?」
姫乃「どうしますか?」
果林「別に放っておいていいわ。魅せたら魅せたで症状が加速するし」
姫乃「そうですか……」
果林「……もうそろそろ……持たないかもしれないけど」
彼女の様子を見るに……毒が回りすぎている。
精神崩壊するのも遠くないかもしれない。
果林「愛から見てどう思う?」
愛「んー? なにがー?」
果林「しずくちゃんの容態」
愛「……あー……しずくの精神力、すごいよね。いや、胆力って言うのかな?」
果林「まあ……何度も私や姫乃に魅せろ魅せろって迫ってくるものね」
フェローチェの毒は人の理性を破壊して衝動的にするから……ある意味、正しい反応でもあるのだけど……。
姫乃「それはそうと果林さん。次の作戦行動はいつにしますか?」
作戦行動──即ち、ウルトラビーストの捕獲作業の話だ。
果林「そうね……明日にまた1匹……いえ、2匹を目標に捕獲しましょう」
姫乃「わかりました」
愛「それにしても、歩夢の力はすごかったよね〜」
果林「……全くね」
私たちは当初の予定通り、昨日歩夢の能力によるウルトラビーストの誘引を初めて行ったわけだけど……。
予想以上の誘引能力だった。
最初に現れたツンデツンデを捕まえ撤退しようとした瞬間──マッシブーン、ウツロイド……さらに、アクジキングが一斉に飛び出してきて、私たちは大急ぎで誘引作戦を行った世界から脱出したくらいだ。
果林「一歩間違えると……こっちも大損害を受けかねないわね……」
愛「ただ、逆に良い方向での予想外もあったけどね〜」
姫乃「どういうことですか?」
愛「歩夢のフェロモンに中てられて誘引されたウルトラビーストたちは、平均よりも動きが緩慢だったんだよ」
姫乃「……本当ですか?」
愛「うん。たぶん、ポケモン自体を宥める力があるんだろうね。……いやー、ホントすごい能力だわ」
果林「狂暴性を完全に抑えられるわけではないとはいえ……少しでも鈍らせてくれるのは助かるわね」
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