侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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374: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/28(水) 11:22:47.98 ID:bMcrfVdQ0

    🎹    🎹    🎹





真姫「侑、ありがとね」

侑「いえ……私じゃなくて、マナフィのお陰ですから」
 「フィ〜♪」

真姫「そっか……。……マナフィ、ありがとう」

 「フィ〜♪」


──真姫さんは長いこと聖良さんを診ていたらしく、とても安堵した様子だった。

でも……。


侑「聖良さん……これから、どうなるんですか……?」

真姫「……そうね……。……喋れるようになったら、リーグや警察から取り調べを受けて……リハビリをして、動けるようになったら……恐らく刑務所に行くことになるでしょうね」

侑「せっかく……目が覚めたのに……」

真姫「それくらいのことをしたのよ、聖良は……。……貴方も、グレイブ団事変のことは覚えているでしょう……?」

侑「はい……」


私がここに来て、聞かされたこと──


侑「……でも……まさか、理亞さんのお姉さんがあの騒動の首謀者だったなんて……」


3年前のグレイブ団事変は──聖良さんが起こしたものだったということだ。


侑「あの……もしかして、理亞さんがジムリーダーであることを最近まで公表してなかったのって……」

真姫「……そうね。そういうこと。……だけど、理亞は聖良の指示に従っていただけだったからね……。……ルビィがあの子を強く庇ったから、海未も観察処分で様子を見ていたし」

侑「理亞さんは……そこから、ジムリーダーになったんですね……」

真姫「……ええ。いろいろあったわ……。一般人には公表されてなかったとはいえ、ジムリーダー就任の際は、リーグ内部から猛反発があってね」

侑「そう……なりますよね……」

真姫「成績は文句なしだったんだけどね。ルビィや海未、希の助けもあったし……何よりあの子が、自分がこのオトノキ地方を守るジムリーダーとして前に立つということを証明するために、努力をし続けたから、今があるのよ」


真姫さんの言葉を聞いて……以前、理亞さんとジム戦をしたときに、考古学者としての立場を得るためにジムリーダーになったと言っていたの思い出す。

それも、理由の一つなんだろうけど……理亞さんがジムリーダーになったのには、ある種の贖罪のような意味合いもあったのかもしれない……。


真姫「これから、理亞もいろいろ大変だろうから……今くらいは一緒にいさせてあげないとね」

侑「今、ヒナギクジムには希さんがいるんですよね」

真姫「ええ。理亞がこっちに来たとき、『今、お姉さんの傍にいるより大事なことなんてないでしょ』って、ジムを追い出されたって言ってたわ」

侑「みんな優しいんですね……」

真姫「そうね……。そうやって、優しい気持ちを持って、みんなで助け合えれば……きっと、争いなんて起きないのよ……きっとね……」

侑「……」

真姫「でも、世の中そんな簡単にはいかない。……みんな、自分の信念があるから。私にも、侑にも、理亞にも、聖良にも……菜々にも……」

侑「……はい」

真姫「だから、人はぶつかり合う。……でも、私はそれを悲しいことだとは思わないようにしてる」


真姫さんはぎゅっと、胸の前で手を握りながら、


真姫「それはきっと……人が人を、理解するために、わかり合うためにする……大切な営みだと思うから」



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