35: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/17(土) 16:10:01.73 ID:Lud+ZHkk0
侑「歩夢はここで二人を診てあげて!! 行くよ、イーブイ!!」
「ブイッ!!!」
リナ『私も行く!!』 || ˋ ᨈ ˊ ||
歩夢「え!? 侑ちゃん!? リナちゃん!?」
私はイーブイと一緒に、彼方さんの横をすり抜けて駆け出す。
かすみ「かすみんも行きます!!」
しずく「わ、私も……!」
かすみ「ダメ!! しず子はそこで待ってて!!」
しずく「で、でも……!!」
かすみ「危ないから来ちゃダメ!! 絶対だからね!! 行くよ、ゾロア!!」
「ガゥッ!!!!」
しずく「かすみさん!!」
かすみちゃんと二人で階段を駆け上がって頂上の祭壇へと出ると──
侑「え……」
そこには千歌さんがいた。ただ──気を失い、ぐったりとした状態で……だ。
そして、そんな気を失った千歌さんを──せつ菜ちゃんが、引き摺り起こして、背負おうとしているところだった。
侑「──せつ菜ちゃん、何してるの……!?」
私は思わず、声を張り上げた。
せつ菜ちゃんは私の声に気付いて、ゆっくりとこちらを振り返る。
せつ菜「……侑さん」
侑「せつ菜ちゃん……何、してるの……?」
彼方さんは、千歌さんが危ないと言っていた。そんな千歌さんは、
リナ『お、大怪我してる……! 早く治療しないと……!?』 || ? ᆷ ! ||
かすみ「……ひ、酷い……」
かすみちゃんが口元を覆いながら、そう言葉にしてしまうくらい、ボロボロだった。身体のあちこちに切り傷があり、血が滲み、服はところどころが焼け焦げている。
そして、そんな彼女を乱暴に引き摺り起こそうとしているのは……。
信じたくない。信じたくないけど、こんなのどう見ても──
侑「せつ菜ちゃんが……やったの……?」
せつ菜ちゃんがやったとしか思えなかった。
せつ菜「…………」
侑「せつ菜ちゃん、答えて!!」
私が前に一歩踏み出した瞬間、
かすみ「侑先輩!! 危ないっ!!」
侑「っ!?」
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20