343: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:35:08.86 ID:9NVhM0zb0
ギラティナは攻撃するどころか──そのままかすみんたちがいる大地に降り立って、静かにこっちを眺めているだけでした。
かすみ「あ、あれ……?」
理亞「攻撃……して、こない……?」
ルビィ「もしかして……」
彼方「一緒にアクジキングを倒したから……信用してもらえたのかもしれないね〜……」
「ギシャラァ」
かすみ「……よ、よかったぁ……」
あんなとんでもポケモンのあとに、伝説のポケモンとの第二ラウンドなんて、シャレになりませんから……。
かすみんは安心して、その場にへなへなとへたり込んじゃうのでした。
👑 👑 👑
理亞「ギラティナ。大きなピンクダイヤモンドがある場所……わかる?」
「ギシャラァ」
理亞先輩がそう訊ねると──ゴゴゴッと音を立てながら、大地が動き出す。
かすみ「お、おお……全自動……」
彼方「動く歩道ならぬ、動く大地だね〜」
ルビィ「ギラティナさん、ありがとう♪」
「ギシャラ…」
ルビ子が声を掛けると、ギラティナは身を屈め、ルビ子に頭を寄せる。
ルビ子はそんなギラティナの頭を撫でながらお礼を言う。今さっきまで、あんな戦いをしていた相手なのに、怖くないんですかね……?
かすみ「ルビ子って、普段あわあわしてるのに度胸ありますよね……」
理亞「ああ見えて、無鉄砲というか、変なところで無頓着というか……」
ルビィ「? どうかしたの?」
彼方「ふふ♪ ルビィちゃんは優しい子だよね〜って、お話ししてたんだよ〜♪」
ルビィ「そ、そうなの……?」
しばらく浮遊大地の上で待っていると──
かすみ「……! あれじゃないですか!?」
景色の遥か先に──ピンク色の光が見えた。
ルビィ「うん、そうだと思う……!」
理亞「本当にあったんだ……巨大なピンクダイヤモンド……」
彼方「ふぃ〜……見つけられて一安心だよ〜……」
大地はゆっくりとその輝きへと近付いて行きます。
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