侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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342: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:34:36.14 ID:9NVhM0zb0

かすみ「もう策なんてないですよっ!?」

 「ドカグィィィィィ…!!!!!」

かすみ「ぎゃーーーーーーっ!!? しかも、こっち見たぁぁぁぁぁ!!!?」


さっきまで、完全にかすみんたちのことを無視していたくせに、さすがに“げきりん”に触れてしまったらしい。


 「ドカグィィィィィィッ!!!!!」


アクジキングは大地を粉砕しながら、こちらに向かって踏み出した──直後、グラリと揺れ、


 「ドカ……グィィィィィ……」


そのまま、躓くように倒れて、動かなくなった。


かすみ「……あ、あれ……? た、倒れた……?」

ルビィ「……び、びっくりした……」

彼方「……さ、さすがにね〜……あれで耐えられてたら、彼方ちゃんもどうしようもないと思ってたよ〜……」


そう言いながら、ムシャーナがアクジキングの方へとゆっくり下降していく。


かすみ「ち、近付いてどうするんですか……!?」

彼方「もう、ウルトラスペースに還る体力も残ってないだろうからね。……こうする!」


彼方先輩はムシャーナの上から──クモの巣のようにネオン模様を張り巡らされた変わったモンスターボールを、アクジキングに向かって投げつけた。

ボールが当たると──パシュンとモンスターボール特有の音を立てながら、アクジキングは吸い込まれ……カツーン! と音を立てながら、大地の上に落ちたのだった。


彼方「アクジキング、捕獲完了っと〜……」

かすみ「お〜! さすがです、彼方先輩!」

彼方「それほどでも〜」

理亞「──のほほんとしてる場合じゃない!!」

かすみ「わぁっ!? り、理亞先輩……!?」


気付いたら、理亞先輩が声を荒げながら、かすみんたちのもとに降りてきていました。そして、その視線の先には──


 「ギシャラァァァ…!!!!」


かすみ「ぎ、ギラティナ……わ、忘れてた……!」


考えてみれば、一時的に協力関係を結んだだけで、ギラティナとは敵同士なんでした……!


ルビィ「グラードン!!」
 「──グラグラルゥゥゥ!!!!」


ルビ子が再びグラードンをボールから出し、かすみんたちの前に立ちます。


 「ギシャラァァァ…!!!!」

 「グラルゥ…!!!」


2匹がにらみ合い、緊張が走ります──が、


 「ギシャラァァァ」



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