33: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/17(土) 16:08:39.99 ID:Lud+ZHkk0
侑「ん……?」
「ブイ?」
歩夢「侑ちゃん? どうかしたの?」
侑「あ、いや……今何かが上を通り過ぎたような……?」
歩夢「え?」
侑「大型の鳥ポケモンかな……? まあ、いいや。行こう」
歩夢「あ、うん」
🎹 🎹 🎹
──階段を登り続けること30分ほど。
かすみ「あー!! 見て、しず子!! 頂上!! 頂上だよ!!」
しずく「本当だ……!」
かすみちゃんが言うとおり、視界の先に階段の切れ目が見える。
歩夢「あの先が、頂上の祭壇になってるんだね……」
侑「歩夢、大丈夫?」
歩夢「ちょっと疲れたけど……あとちょっとだから平気♪」
侑「そっか、もう少し頑張ろう」
歩夢「うん♪」
最後の一息だと思って、歩き出したそのとき、
かすみ「……あれ?」
かすみちゃんが何かに気付く。
しずく「どうかしたの?」
かすみ「……あそこにいるの……人じゃない……?」
侑「え?」
言われて、私も視線を階段の上の方に上げると──確かに人影が2つ見えた。見えた、けど……。
しずく「あの人たち、倒れていませんか……!?」
遠くてわかりづらいけど、その人たちはまるで階段に倒れているように見えた。
歩夢「た、大変……!」
かすみ「登ってる最中に体調を崩しちゃったのかもしれないですよ……!」
侑「行こう!! 助けなきゃ!!」
私たちは、倒れている人たちのところへと大急ぎで駆け出し、近付いていく。
近付いて、
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