328: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:21:34.29 ID:9NVhM0zb0
彼方「が、頑張って〜!! ムシャーナ〜!!」
「ムシャァ〜〜」
「ギシャラァァァァァ!!!!」
理亞「ルビィ、まだ!?」
どうにか彼方先輩が押さえている間に、理亞先輩がルビ子の方を振り返る。
すると──
ルビィ「…………」
「────」
ルビ子の抱きしめているメレシーは、さっきの比にならないくらいに紅い輝きを放っていました。
その光は──
かすみ「……なんか、すっごく……あったかい……」
戦闘中なのに、それを忘れてしまうくらい……優しくて、温かい、そんな光……。
ルビィ「…………うん。一緒に、戦って」
「──ピィーーー」
ルビ子が誰に向かっての言葉なのか、そう呟いて顔を上げると同時に──ルビ子の腰に着いたボールから、
ルビィ「行くよ……! グラードン!!」
「──グラグラルゥゥゥゥ!!!!!!」
真っ赤な巨体が飛び出してきた。
ルビィ「“ほのおのパンチ”!!」
「グラルゥゥゥッ!!!!!」
「ギシャラァァァッ…!!!」
ムシャーナが押さえていたギラティナに拳を叩きつけ──体勢を崩したところに、
ルビィ「“ヒートスタンプ”!!」
「グラルゥゥゥ!!!!!」
グラードンと呼ばれたポケモンが、赤熱する足でギラティナを踏みつける。
「ギシャラァァァァァ…!!!!!!」
かすみ「つ、つよ……」
ルビ子のグラードンが、ギラティナを圧倒していた。
そして、それと同時に──この不条理な世界の中で、これでもかと言わんばかりに、強く強く太陽が照り付けていた。
かすみ「さ、さっきまで太陽なんてあった……?」
彼方「あれはたぶん……グラードンが作り出した太陽だね〜……」
理亞「これが……伝説のポケモンの力……」
あまりに圧倒的な力に、3人で立ち尽くしてしまうけど──ギラティナもやられたままではない。
「ギシャラァァッ…──」
グラードンの足の下でギラティナが一鳴きすると──ギラティナの体がドプンと影に潜り込んで消え、急に踏みつけていた対象がいなくなったせいで、グラードンの足が地面を割り砕く。
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