315: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:06:05.51 ID:9NVhM0zb0
鞠莉「悪いけど、遊んでる暇ないから、通らせてもらうわよ」
彼方「おどかすだけのポケモンなら全然怖くないよ〜」
二人は何食わぬ顔で、前進していく。
かすみ「あ、あんなにいたのに一瞬で……?」
ルビィ「す、すごい……」
理亞「……追い払うだけなら、私でもすぐ出来た」
鞠莉「ごめんなさいね、理亞。ただ、戦力は温存しておいた方がいいと思って♪」
理亞「……まあ、そういうことなら」
──その後も、お化けが出てくる度に有無を言わさず鞠莉先輩と彼方先輩が吹き飛ばし、あれよあれよという間に、目的の空間の裂け目がある操舵室へとたどり着きました。
かすみ「この部屋です!」
部屋に入って、見回すと──それは前と同じ場所にあった。
空間にあいている穴。浮いている穴です。
鞠莉「……! 確かに、これよ! やぶれた世界に続く空間の裂け目に間違いない……!」
理亞「確かにこんな場所にあったら……鞠莉さんたちが探しても見つからないわけね」
かすみ「そんな場所を見つけちゃうかすみんはさすがですね〜! 褒めてくれていいんですよ!」
彼方「おーよしよし〜♪ かすみちゃんは偉いね〜♪」
ルビィ「かすみちゃん、ありがとう♪」
かすみ「もっと褒めてください〜♪」
やっぱり褒められると気分がいいですね〜♪
かすみ「でも、この穴……入れるんですかね?」
穴は拳大くらいしかありません。
かすみ「……かすみんがいくら小ぶりで可愛いキュートな女の子だとしても、さすがにこのサイズは……」
鞠莉「だから、私が穴を広げる役として、残るのよ」
かすみ「あ、なるほど」
理亞「それじゃ……穴を広げて」
鞠莉「Wait a minute. ちょっと待って、理亞」
理亞「?」
鞠莉「行く前にちゃんと作戦を確認した方がいいわ」
理亞「必要ない。やぶれた世界のことは頭に入ってる」
ルビィ「あ、えっと……る、ルビィは確認したいかな……」
彼方「彼方ちゃんも、改めて最終確認しておいた方がいいと思うな〜」
かすみ「そうですよ! かすみん、やぶれた世界のこと、なんにもわかんないんですから!!」
理亞「自信満々に言わないでよ……来る途中に説明したでしょ?」
かすみ「確かに言ってましたけどぉ……1回じゃよくわかんないですよぉ……」
理亞「……」
かすみんの言葉に、理亞先輩が眉を顰める。
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