309: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:55:06.00 ID:PfMOWZim0
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大広間に戻ると──すぐにランターンの光が見えてきた。
侑「果南さーん!」
果南「! 侑ちゃん!」
善子「侑!」
曜「侑ちゃん!」
私の声に気付いて、みんなが近寄ってくる。
私もフィオネに引っ張ってもらいながら、みんなのもとへと泳いでいく。
果南「よかった……道がたくさんあって、どこに行ったのかわからなかったから……」
善子「侑、怪我してない? 平気?」
侑「はい! それと……ちゃんと、目的も達成しました!」
私がそう言うと、
「フィ〜♪」
マナフィが水中から私たちの目の前に姿を現した。
果南「……! マナフィ……!」
侑「はい! 協力してもらうようにお願いして、一緒に来てもらいました!」
「フィ〜♪」
善子「よくやったわ……リトルデーモン侑……! ほ、褒めて遣わすわ……!」
そう言いながらヨハネ博士は、何故か顔を背ける。
曜「あはは……ごめんね、侑ちゃん。善子ちゃんさっきまで侑ちゃんのことすごい心配してたからさ。安心して、泣けてきちゃったみたい」
善子「泣いてないわよ!! あとヨハネよ!!」
果南「はいはい、再会に感動するのもいいけど、ここはまだ海の底だよ。そういう話はホエルオーの場所に戻ってからにしよう」
侑「はい! 帰りましょう……!」
「フィ〜」
こうして私たちは、無事マナフィを連れて帰ることに成功したのだった。
🎹 🎹 🎹
果南「──遺跡があった……?」
侑「……はい」
リナ『マナフィが居た場所は、床がレンガ造りで、明らかに人の手で作られた空間になってた』 || ╹ᇫ╹ ||
果南「ふーむ……」
ホエルオーに揺られながら、すっかり日も落ちた海を進む最中、私はマナフィのいた場所のことを果南さんたちに話していた。
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