310: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:55:43.47 ID:PfMOWZim0
曜「マナフィにレンガを扱う力があるとかは?」
善子「……まあ、可能性はゼロじゃないけど……人が作ったって考えた方がいくらか自然だと思うわ」
曜「でも、あんな場所だよ?」
善子「それはまあ……」
果南「…………」
果南さんはしばらく、顎に手を当てて考えていたけど──
果南「……マナフィにはちょっとしたお伽噺があるんだけどさ」
侑「お伽噺……ですか……?」
果南「海の王子と呼ばれるポケモンに人の勇者が会いに行くお話しなんだけど……勇者はマナフィに会うために、3匹の海のポケモンに認めてもらって、そのポケモンたちをお供にして、マナフィに会いに行くんだ」
曜「3匹……? それってもしかして……」
果南「うん。その3匹は……ブイゼル、タマンタ……そして、大きなトゲのハリーセンだって言われてる」
善子「ブイゼルにタマンタに……大きなトゲってのは、ハリーマンよね……なるほどね」
曜「あのポケモンたちは……勇者のお供のポケモンだったってこと?」
果南「かもしれないね……」
善子「勇者はマナフィに出会ったあと……マナフィのために、神殿を作り、自らのお供たちを王子を守る門番として、あそこに残した……。そう考えるとしっくり来るわね」
曜「勇者のお供かぁ〜……どうりで強いわけだよ……」
果南「ただ、大昔のお話だから、本当に勇者のポケモンたちだったのかはわからないけどね……」
善子「ま……それは今後の研究課題としましょう。今はとにかく、作戦の成功を喜びましょう」
侑「……はい!」
ホエルオーは月明りが照らす海をゆっくりと進んでいく。
そんな月夜の下──
「フィ〜♪」
マナフィは嬉しそうに、鳴き声をあげながら、泳いでいるのだった。
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