300: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:46:04.59 ID:PfMOWZim0
果南「“いわくだき”!!」
「ラグッ!!!」
ラグラージは高速で泳ぎながら、壁に拳を叩きつけ、洞窟の壁を壊し──
果南「“いわなだれ”!!」
「ラァグッ!!!」
崩れてきた岩を殴り飛ばして、“ミサイルばり”にぶつける──が、“ミサイルばり”は容易に岩を穿って、
「ラァグッ!!!?」
果南「うわっ!?」
ラグラージに直撃する。
「ラ、グゥゥッ…!!!」
果南「岩くらいじゃ止めらんない……!」
怯んだラグラージの目の前に、
「ハリィィィィッ!!!!」
ハリーマンが飛び出し、ハリーマンから黒いオーラが溢れ出す──“あくのはどう”だ……!
私はすかさず、次の技の指示。
果南「“みずのちかい”!!」
「ラグッ!!!!」
ラグラージが水面叩くと──水柱がハリーマンの真下から飛び出し、ハリーマンを打ち上げる。
それによって、照準のズレた“あくのはどう”は私の頭スレスレの場所を飛んでいく。
打ち上げられたハリーマンは──
「ハ、リィィィィ!!!!!」
空中で体を膨らませ──洞窟の天井に全身の鋭い針を突き刺し、そのままスパイクのように天井の岩盤を噛みながら、回転して──こっちに向かって飛び出してくる。
果南「うわ……! あれ、当たったら絶対痛いじゃん……!」
飛んでくるハリーマンを前にそんな感想を呟く。
あの硬さ、鋭さの針を持った球体に突っ込まれたら──絶対、無事じゃ済まない。
果南「ただ……こっちのパンチは、それ以上だけどね……!!」
「ラァァァーーーーグッ!!!!!」
ラグラージがみずタイプのエネルギーを一気に片腕に集束し──直後、水流噴出口からジェット噴射──スピードを乗せた最大火力の拳……!!
果南「“アクアハンマー”!!」
「ラァァァーーーーーーーグッ!!!!!」
「ハリィィィィ!!!!!」
2匹の攻撃がぶつかった瞬間──バキバキッ!! と音を立てながら、ラグラージの拳が、ハリーマンの全身の針を折り砕き、
「ハ、リィッ…!!!?」
拳のインパクトと共に、膨れ上がったみずのエネルギーが──周囲の海面と岩壁を衝撃で抉り取った。
爆発のような音と共に、海底洞窟を揺らし──嵐の中かと見紛うほどに激しく波立つ向こうで……。
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