296: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:40:56.46 ID:PfMOWZim0
果南さんはリナちゃんの言葉に頷きながらレギュレーターを外す。
果南「……うん、多少息苦しいけど、呼吸は出来るね。侑ちゃん、レギュレーター外してもいいよ」
侑『は、はい』
言われたとおり、自分のと──イーブイのレギュレーターを外してあげる。
すると、確かに少し息苦しさを感じるものの、普通に息が出来る空間だった。
侑「フィオネ……この先に、マナフィがいるってこと?」
「フィオ」
イーブイと一緒に腕に抱いていたフィオネが、私の腕からぴょんと飛び降りて、水の中を泳いで進み始める。
果南「付いていこう」
侑「はい」
ラグラージの背に乗ったまま、フィオネを追いかけて奥へ進んでいくと──開けた空間に出た。
侑「……ここにいるの?」
「フィオ〜」
訊ねるとフィオネはさらに奥へと進んでいく。
侑「まだ、ここじゃないんだ……」
果南「……ラグラージ、フィオネを追いかけて」
「ラグ」
広い空間をさらに奥に進んでいた──そのときだった、
リナ『!! ポケモンの反応!!』 || ˋ ᇫ ˊ ||
リナちゃんの発報と共に──
「フィオッ!!!?」
水中から何かに突き上げられるようにして、フィオネが吹っ飛ばされる。
侑「フィオネ!?」
私は咄嗟に、ラグラージの背から踏み切って、空中でフィオネをキャッチし──そのまま、水の中にザブンと落ちる。
果南「侑ちゃん!?」
侑「ぷは……っ!! だ、大丈夫です!! それより、フィオネ! 平気!?」
「フ、フィォ〜…」
訊ねると、フィオネの顔色が悪い。
リナ『フィオネ、“どく”状態になってる……』 || > _ <𝅝||
侑「“どく”……!?」
直後、目の前の水の中から──ザバァと音を立てながら、とんでもないサイズのトゲを生やした丸いポケモンが姿を現す。
「ハリィ…」
その見た目にはなんとなく、既視感があったけど──
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