287: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:31:27.99 ID:PfMOWZim0
🎹 🎹 🎹
リナ『──潜水時間20分経過。深度48m。レギュレーター正常。バイタル安定』 || ╹ ◡ ╹ ||
善子『50m行きそうね……』
侑『……はい』
だいぶ潜ってきた気がする。気付けば海面はかなり遠く、辺りも徐々に暗くなってきたため、果南さんのランターンが辺りを照らしながら潜っている。
果南『……おかしい』
曜『果南ちゃん? どうかしたの?』
果南『さっきから、全然ポケモンに遭わない』
曜『言われてみれば……』
善子『むしろ都合がいいんじゃないの?』
果南『いや……まだ表層なのに、全く見ないのはちょっと……』
どうやら、ポケモンの姿がほとんど見られないことに違和感があるようだ。
侑『リナちゃん、どう?』
リナ『周囲にポケモンの反応はない。確かにポケモンが極端に少ない気がする』 || ╹ᇫ╹ ||
果南『たまたま周囲にいないのか……実はポケモンが近寄れないような危険な場所なのか……』
善子『どうする? 異常があるなら、一旦戻るのも手よ』
果南『いや、進もう。むしろ、マナフィに近付いてる兆候かもしれない』
🎹 🎹 🎹
リナ『──潜水時間40分経過。深度70m。オールグリーン』 || ╹ᇫ╹ ||
曜『普通のダイビングだったら、そろそろ潜水限界時間だね』
善子『マリーに聞いたけど、このレギュレーターなら10時間以上は潜水可能らしいわよ』
果南『いやー、海の中で生活出来る日も近いねー』
曜『果南ちゃん……実現したら、本当に海から帰ってこなさそうだね……あはは』
もう随分潜ってきた。
3人は能天気な話をしているけど……太陽の光が届かない深さなのか、辺りはもう真っ暗だ。
侑『イーブイ、離れちゃダメだよ』
『ブイ…』
さすがにこれだけ暗いとイーブイも不安らしく、私の胸に身を寄せている。
そのときふと──
「フィオ」
前方でランターンの光に照らされていたフィオネが動きを止める。
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