282: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/25(日) 10:27:11.56 ID:PfMOWZim0
善子「まだ、出来ることがある。言葉も、気持ちも、行動も、まだあの子に伝えたいことが……たくさんあるの。だから、私は下を向いてる場合じゃない。届かなかったのなら──次は届けなくちゃ」
侑「……はい」
善子「菜々に……せつ菜に──届けましょう、私たちの想いを」
侑「……はい!」
私は月明りの照らす海の上で──ヨハネ博士の言葉に、力強く頷いたのだった。
🎹 🎹 🎹
──瞼の裏に光を感じて、
侑「──……んぅ……」
目を覚ます。
侑「……ん……あれ……私……」
善子「おはよう、侑」
侑「ヨハネ博士……」
気付けば、ヨハネ博士が私を見下ろしていた。
……私はヨハネ博士の膝の上で寝ていた。
善子「ふふ、ぐっすりだったわね」
侑「!? す、すすす、すみません!?///」
私が慌てて起き上がると、
「…ブィ…zzz」
私の胸に抱かれながら寝ていたイーブイがころころと転がり落ちる。
侑「ご、ごめんなさい!! 夜は起きてる順番だったのに……! ほら、イーブイも起きて……!」
「…ブイ…?」
善子「いいわよ。酔ってたせいで、あんまり眠れてなかったんでしょ? 睡眠が取れたなら、むしろいいことよ」
ヨハネ博士は立ち上がって、私の頭を撫でてから、
善子「侑、起きたわよー」
曜「あ、ホントだ! 侑ちゃん、おはヨーソロー!」
果南「お! おはよう、侑ちゃん!」
もうすでに起きていた曜さんと果南さんに声を掛ける。
侑「お、おはようございます……///」
3人とも、私が起きるのを待っていてくれたのかな……。
自分から夜に起きていると言い出したのに、曜さんや果南さんよりも起きるのが遅いなんて……それがなんだか、無性に恥ずかしかった。
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