259: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 13:06:51.68 ID:gk2TE+8k0
理亞「……助かった。ありがと」
侑「い、いえ……あの……ごめんなさい……」
理亞「……別にいい。お互い全部を賭けたバトルだったんだから、これくらいのことは水に流す」
侑「……ぷっ、くくくっ……」
理亞「……何笑ってんの」
リナ『鉄砲水だけに、水に流す』 ||  ̄ ᎕  ̄ ||
侑「り、リナちゃん、せ、説明しないでっ、あ、あはは、あはははははっ!!」
「ブイ…」
──ゴチンッ。
侑「いったぁ!?」
理亞「何この子……ケンカ売ってんの?」
リナ『侑さん、笑いのツボが浅すぎるから』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
な、なにもげんこつしなくても……不可抗力なのに……。
リナ『そういえば理亞さん、ガチグマは……?』 || ╹ᇫ╹ ||
理亞「戦闘不能だったから、ボールに戻した」
侑「じ、じゃあ……!」
理亞「……私の負け。これ、“スノウバッジ”」
理亞さんはそう言って、雪の結晶の形をしたバッジを手渡してきた。
侑「あ、ありがとうございます……」
あまりに淡泊に渡されたため、逆にリアクションが取れなかった。
理亞「強かった。その実力なら、きっと作戦に参加しても、海未さんに文句言われないと思うから」
それだけ言うと、理亞さんは私に背を向けて、山を下り始める。
侑「あ、理亞さん……! ヒナギクまで送ります……!」
理亞さんにそう声を掛けると同時に──視界が揺れた。
理亞「いい。この山を降りるのには慣れてる」
リナ『いや、待って』 ||;◐ ◡ ◐ ||
理亞「あのね……一応負け側は負け側でいろいろ考えたいことが」
リナ『そうじゃなくて……侑さん、ぶっ倒れてる』 ||;◐ ◡ ◐ ||
理亞「……はぁ!? ち、ちょっと……!?」
リナちゃんの言葉でやっと気付く。
あ、私……倒れてる……。
視界がぐるぐるしてるし……。
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