257: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 13:05:03.08 ID:gk2TE+8k0
侑「ぷはっ……!!」
「ライボッ!!!」「ブイ!!!」
流れる水の中で、辛うじて顔を出すと──イーブイもライボルトの背中にしがみついていて、無事なことが確認出来る。
リナ『侑さん!! 攻撃、来る!!』 || ˋ ᇫ ˊ ||
侑「……!!」
声にハッとして、顔を上げると──
「グマァァァァ!!!!!」
押し流されながらも、理亞さんを背中に乗せたガチグマが、山肌に爪を立てて水流に耐えながら、強引にこっちに突っ込んでくる。
理亞「相討ち狙い上等じゃない……! でも、これで終わり!!」
「グマァァァァァ!!!!!」
大きな体による“ぶちかまし”が迫る。
でも、次の瞬間──私たちの身体がフワリと浮いた。
理亞「なっ……!?」
理亞さんの驚く顔。それも、当然。だって、私たちを空に引っ張り上げたのは──
「ウォーーーーーーッ!!!!!!」
さっき、下で氷漬けになってたはずの、ウォーグルだったからだ。
ウォーグルは、ライボルトを大きな爪でしっかり掴んで、空高く飛び上がる。
そして直後、
「グマァッ!!!!?」
理亞「ぐ……っ……!?」
踏ん張ることが限界に達したガチグマは──理亞さんを乗せたまま鉄砲水に押し流されていったのだった。
侑「はぁ……はぁ……ウォーグル……気付いてくれて、ありがとう……」
「ウォーッ!!!!」
私は、ほぼ動けないから、ウォーグルが掴んでいるライボルトに服を咥えられたまま、飛行する。
宙ぶらりんでいつ服が千切れるのかわからなくて、めちゃくちゃ怖い……。
侑「一旦、降りて……」
「ウォーー!!!!」
──ウォーグルに指示を出し、鉄砲水と雪崩の影響がない場所まで移動して、雪面へと着地する。
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