253: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 13:02:10.16 ID:gk2TE+8k0
侑「!? な、なに……!?」
ハッとして、ライボルトを見ると──
「ラ、ライボ…!!」
ライボルトの体が、雪にはまっていた。
リナ『侑さん!? ライボルトが新雪に沈んでる!?』 || ? ᆷ ! ||
──どうやら、逃げ回っている最中に、新雪が大量に積もっている場所に足を踏み入れてしまったらしい。
私とイーブイが乗っている分の重さも相まって、ライボルトは新雪に沈んで、身動きが取れなくなる。
もちろん、こっちの身動きが取れないからって、ガチグマが待ってくれるはずもなく、
「グマァァ」
むしろこっちの動きが鈍ったことに気付き、スピードを上げて近付いてくる。
侑「……く……!」
私はライボルトから飛び降りる。
もちろん、降りた先も新雪だから、私の身体が一瞬で膝くらいまで雪に埋まってしまうが、
侑「ライボルト、“かえんほうしゃ”!! イーブイ、“めらめらバーン”!!」
「ライボォッ」「ブイィィ!!!!」
炎熱で周囲の新雪を無理やり溶かして、スペースを確保する。
雪が溶け、バシャバシャと水音を立てながら、山肌を再び登りだす。
理亞「いい加減、面倒……ガチグマ、“じならし”!」
「グマァァ!!!」
侑「うわぁっ!?」
「ライボッ…!!!」「ブイ…!?」
ガチグマが地面を激しく揺らし、その揺れに足を取られ──直後、ツルっと足が滑った。
侑「っ!?」
リナ『侑さん!?』 || ? ᆷ ! ||
理亞「……ここは氷点下。雪を一気に溶かしたら──すぐに凍結する」
どうにか足を踏ん張るけど、凍結した斜面で立つことは困難で、私はそのまますっ転ぶ。
そしてここは斜面。一度足を滑らせたら──私の身体は、一気に滑落していく。
「ライボッ…!!!」「ブイ!!!」
侑「ライボルト!! イーブイ!! 来ちゃダメ!!」
滑落する私を助けようと飛び出す2匹を制止するけど、ライボルトもイーブイも止まってくれない。
そして、そこに向かって──
「グマァァァァァ!!!!!」
ガチグマが雄叫びをあげながら、走り込んでくる。
「ライボッ!!!」
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