252: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 13:01:19.23 ID:gk2TE+8k0
理亞「ガチグマ! “きりさく”!」
「グマァァァ」
ガチグマが爪を立てながら、樹を殴りつけると、いとも簡単に樹がへし折られる。
リナ『全然止まらない……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
侑「く……」
でも、“すくすくボンバー”は樹による防御技じゃない──タネによる攻撃技だ……!
ガチグマの頭上に、大きなタネが落下し──直撃するが、
「グマ…」
ガチグマは意にも介さず、再び歩き始める。
その際タネから伸びた“やどりぎのタネ”がガチグマの体に絡みついていくが、それもまるで無視だ。
侑「き、効いてない……!?」
いや、効いてないわけじゃない……。相手の体力が多すぎて、気にしてないんだ……!
ガチグマが山を登る度に、私たちはさらに高く登って距離を取る。
理亞「逃げ続けてても、勝てないけど?」
理亞さんもガチグマの後ろを歩きながら、そう言葉を掛けてくる。
確かに、ずっと逃げ続けてても埒が明かない。ダメージは小さくても、攻撃を仕掛けないと……!
侑「イーブイ! “こちこちフロスト”!」
「イーブイッ!!!」
黒い冷気が、ガチグマの体に纏わりつくように現れ──黒い氷の結晶がガチグマの体を凍らせるが、
「グマァ…」
めんどくさそうにガチグマが体を揺するだけで、氷は薄いガラスのように砕け散ってしまう。
侑「い、“いきいきバブル”!」
「ブーーイッ!!!!」
今度はイーブイの全身からぷくぷくと溢れ出す泡をガチグマに向かって飛ばす。
泡が直撃すると、
「…グマ」
ガチグマは少しだけ鬱陶しそうにリアクションを取りこそしたものの、
「グマァ…」
また、すぐに山を登り始める。
侑「た、タフすぎる……!」
全くダメージが通っていないなんてことはないはずなのに、全然手応えが感じられない。
ガチグマから目を離さないように、ライボルトに乗って距離を取りながら、考えていたとき──ズボッという音と共に、視界がガクンと揺れた。
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