251: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 13:00:37.27 ID:gk2TE+8k0
ガチグマは低い声で唸りながら、こちらに向かって山の斜面を登り始める。
侑「か、“かえんほうしゃ”!!」
「ライ、ボォォォォ!!!!!」
迫ってくるガチグマに対して、“かえんほうしゃ”で攻撃するけど、
「グマァァァ」
ガチグマは炎の中を意にも介せず進んでくる。そして、十分に近づいたタイミングで、
「グマァァァァ…!!」
雪面を蹴って──走り出した。
侑「……!?」
思ったより、速い……!?
侑「ライボルト……!!」
「ライボッ!!!」「ブイ!?」
私はイーブイを抱きかかえ、ライボルトの背に乗る。
それと同時に、ライボルトが走り出し──
「グマァァァ!!!!」
ワンテンポ遅れて、ガチグマが突っ込んでくる。
ライボルトのスピードのお陰で、回避には成功したけど──ガチグマが私たちが今さっきまで居た場所に思いっきり前足を叩きつけると、
侑「うわぁ!?」
轟音を立てながら、衝撃で雪が吹き飛び、さらに硬い山肌にヒビが入り──山が揺れた気がした。
リナ『い、威力がヤバイ……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
理亞「避けないでよ。ガチグマは動きが遅いの」
侑「……っ……」
確かに動きは緩慢で、走り出しこそ遅いけど、体が大きいからか見た目以上にスピードがある。
しかも、あの威力……当たったら、確実に無事じゃ済まない……!
侑「い、一旦距離を取ろう……! ライボルト、上の方に走って!!」
「ライボッ!!」
ライボルトが私を背中に乗せたまま、山を駆け上がり始める。
そして背後に向かって、
侑「イーブイ! “すくすくボンバー”!」
「ブイ!!!」
イーブイが尻尾を一振りすると、タネが飛んで──山の斜面に大きな樹が成長を始める。
これで少しくらいは時間稼ぎに……!
だけど、
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20