249: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 12:59:24.58 ID:gk2TE+8k0
次の瞬間には──極太のビームが氷の壁もろとも、オニゴーリを吹っ飛ばしていた。
直後──
「ライボォッ!!!!!」
理亞「!?」
メガライボルトが稲妻のような速さで、砕け散った氷の壁の内側に侵入し、
侑「──イーブイ!! “びりびりエレキ”!! ライボルト!! “10まんボルト”!!」
「ブーーーィィィィィ!!!!!」「ライボォォォォ!!!!!!」
「チリィィィィンッ!!!!?」「カブトプッ!!!!?」
チリーンとカブトプスに電撃を食らわせていた。
理亞「……!?」
私は咄嗟に、その場を離れるために、山の斜面を滑り降りて距離を取る。
理亞「な、なに……!?」
気付けば──
「ゴォ……リ……」
「チリィィン…」「カブトプ…」
私の手持ちは3匹とも戦闘不能になっていた。
🎹 🎹 🎹
侑「す、すご……ホントに出来た……」
技の指示を出しておいてなんだけど……私は今しがたメガオニゴーリを氷の壁もろとも吹き飛ばした、“チャージビーム”のあまりの威力に驚いて、尻餅をついていた。
あんな極太のビームになるなんて……。うまいこと、氷漬けのウォーグルに当たらなくてよかった……。
理亞「あ、あんた……今何したの……!?」
理亞さんが斜面の下から、大きな声で訊ねてくる。
侑「え、えっと……“チャージビーム”を……」
理亞「はぁ!? “チャージビーム”であんな威力出るわけ……!!」
リナ『メガライボルトは周囲の電気を集束して撃ち出した。だから、あれだけの威力になったんだよ』 || ╹ᇫ╹ ||
理亞「だから、どこにそれだけの電気が……!!」
リナ『雪だよ』 || ╹ᇫ╹ ||
理亞「……雪……? …………まさか……雪の帯電現象のこと……!?」
どうやら、理亞さんはリナちゃんの言葉でピンと来たらしい。
私は正直今でも、まだピンと来ていないんだけど……リナちゃんがさっき私に耳打ちしたのは──『あのね、雪は大量の静電気を溜め込む性質がある。それを集束すれば、ライボルトは大出力の攻撃が出来るはずだよ』──そんな内容だった。
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