247: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 12:58:18.76 ID:gk2TE+8k0
ライボルトが稲妻のような速度で飛び出した。
一瞬でカブトプスを射程に捉える速度だったが──
「ライボッ…!!!!」
ライボルトの進行方向に突如、巨大な氷の壁が出現し、ライボルトは突撃する寸前で、その壁を直角に曲がりながら回避する。
もちろん、こんなことが出来るのは──
「ニゴォォォォォリ……!!!!」
メガオニゴーリしかいない。
理亞「簡単に通すと思う?」
侑「……く……ライボルト!」
「──ライボッ!!!!」
私がハンドシグナルで戻ってくるように促すと、一瞬でライボルトが私の傍に帰ってくる。
侑「まずメガオニゴーリをどうにかしなきゃ……!」
リナ『でも、壁があったら向こうもメガオニゴーリ以外攻撃出来ない』 || ╹ᇫ╹ ||
理亞「確かに。……だけど、メガオニゴーリがいれば十分……! “ふぶき”!!」
「ニゴォォーーーーリッ!!!!!」
メガオニゴーリの口が開かれ──強烈な“ふぶき”が放たれる。
周囲一帯の冷気を操って支配しているメガオニゴーリにとって、氷の壁が自身の攻撃を妨げることはなく、むしろその壁からも冷気が風となって襲い掛かってくる。
侑「く……!? ライボルト!! “かえんほうしゃ”!! イーブイ!! “めらめらバーン”!!」
「ライボォォォォ!!!!」「ブィィィィ!!!!!」
ライボルトが炎を噴き出し、イーブイが自身の発する炎の熱波で、“ふぶき”を相殺しようとするが──
理亞「メガシンカのパワーがすごいのは認める。でも、メガライボルトもイーブイもほのおタイプは自分のタイプじゃない。本来のタイプで攻めてるオニゴーリに勝てると思う?」
侑「ぐ……っ……」
確かに理亞さんの言うとおり、2匹のほのお技だけでは“ふぶき”をかき消しきれず、自身が燃えているイーブイ以外にはどんどん雪が積もっていく。
でも、いい……時間が稼げれば……!!
“ふぶき”の中、果敢に炎によって対抗する中──氷の壁の向こうにユラリと、影が、
理亞「オニゴーリ、凍らせろ」
「ニゴォォ!!!!」
「──ラパ、ルト…!!!!」
侑「……!! ドラパルト!?」
理亞「“ゴーストダイブ”でチリーンを狙ってたんでしょ。……何度も同じ手は通じない」
侑「……っ……」
頼みの綱だった、“ふいうち”が不発に終わる。
まずい……このままじゃ、“ふぶき”でみんなやられる……!
どうにか策を巡らせるけど──だんだん手足もかじかんで来て、寒さで頭が回らなくなってくる。
どんどん“ふぶき”も強くなり──気付けば視界がホワイトアウトし始め、音も“ふぶき”の音しか聞こえなくなってきた。
侑「どうにか……どうにか……しなきゃ……!」
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