237: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 12:48:05.84 ID:gk2TE+8k0
理亞「“ふぶき”!!」
「ゴォーーーーリッ!!!!!」
侑「うわっ……!?」
「イブィッ!!!?」「ウ、ウニャァー」
猛烈な“ふぶき”を放ってくる。
強烈な冷風なのはもちろん、ものすごい勢いの風に、体重の軽いイーブイとニャスパーは吹き飛ばされ──
リナ『侑さん! 今ニャスパーが飛ばされたら……!?』 || ? ᆷ ! ||
侑「……っ!」
ニャスパーの集中が切れて、私に向かって“ふぶき”に煽られたつららが突っ込んで来る。
侑「“フィオネ”!! “みずでっぽう”!!」
「──フィオーー!!!」
すかさず繰り出したフィオネが、飛び出すと同時に薙ぐように“みずでっぽう”を噴き出し、噴き出した水は“ふぶき”の中で即座に凍り付いて──即席で作った氷の盾につららが突き刺さる。
お互い盾を使って、防ぎ合う遠距離戦……!
ただ、ここは雪山……相手の方が場の支配力に優れる以上、出来れば距離を詰めたい。
そうでなくても、まずは“ふぶき”の圏内から外れないと……!
侑「行くよ、フィオネ……!」
「フィオーー」
フィオネを抱きかかえて、私は氷の盾から飛び出す。
それと同時に、フィオネが前方に水を撒き散らし、氷で風よけを延長しながら──近くの岩陰に滑り込む。
吹き飛ばされたイーブイとニャスパーを救出しなくちゃいけないけど……まずは、“ふぶき”を止めないと……!
策を巡らせていると──急に、辺りが静かになった。
侑「……?」
先ほどまで聞こえていた、“ふぶき”の音が急に消えたのだ。
侑「……」
私は恐る恐る、岩の陰から理亞さんの居た方を伺うと──すでにそこに理亞さんの姿はなかった。
警戒しながら、岩の陰を出て周囲を確認してみるけど……理亞さんの姿はどこにも見当たらない。
侑「……逃げた……?」
あの状況で……? わざわざ……?
リナ『侑さん!! 上!?』 || ? ᆷ ! ||
侑「えっ!?」
リナちゃんの声で顔を上に向けると同時に──紫色の影が大きな口を開けて降ってきた。
ヤバイ……!? 避けきれない……!?
「フィオッ!!!」
フィオネが咄嗟に飛び出して──“ねんりき”によって、相手の動きを止める。
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