222: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/22(木) 15:14:54.72 ID:tTvUwYyF0
かすみ「戻って、ジュカイン」
ジュカインをボールに戻して、ぎゅっと胸に抱きしめた。
英玲奈「……さぁ、どうする? まだ続けるか? ……出来れば降参なんて興の醒めることはして欲しくないが……」
かすみ「しませんよ。……ここで、諦めたりしたら……ジュカインの努力が全部無駄になっちゃいます」
英玲奈「良い心掛けだ……。そんな君を……これから、完膚なきまで叩きのめしてしまうことに……心が痛むよ」
かすみ「出来るもんなら……やってみろです……!!」
英玲奈「行け……!! ペンドラー!!」
「ペンドラァァァァ!!!!!」
ペンドラーが猛スピードで走り出してくる、が──私の足元を横切るように、何かが猛スピードで飛び出した。
英玲奈「!? なんだ!?」
その影は──竹林の中を直角に曲がりながら、猛スピードでペンドラーに接近し、
かすみ「“しんそく”!!」
「──クマァァァーーー!!!!」
「ペンドラァァァ……!!!!」
真横から、強烈なタックルをお見舞いする。
ペンドラーはまさか、真横から攻撃されると思っていなかったのか、バランスを崩して横転する。
そこに向かって、
かすみ「“すてみタックル”!!」
「──クマァァァーーー!!!!」
全身全霊の突撃をお見舞いした。
「ペ、ペンドラァァァ…!!!!!」
ペンドラーが突撃された衝撃で、地面を滑る。
英玲奈「……! その姿……!」
「クマァーーー…!!!」
ボサボサだった毛並みが真っすぐ流線形になり、細長くスマートな体躯を見せつけながら──マッスグマが鳴く。
英玲奈「この土壇場で進化した……ということか。そういうのが流行っているのか? だが、そんな一発技があっても戦況はひっくり返らないぞ……!! スピアー!!」
「ブーーーーンッ!!!!」
メガスピアーが猛スピードで飛び出した瞬間、藪の中から──白い何かが伸び出てきた。
英玲奈「!?」
急に飛び出したソレは──さらに真っ白い枝のようなものを伸ばし、メガスピアーに絡みついていく。
かすみ「“ちからをすいとる”!!」
「ニゴーーーンッ!!!!」
英玲奈「サニゴーン!? 2匹同時進化だと!?」
「グラッシャァァァァッ!!!!」「カイーーーッ!!!!!」
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20