220: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/22(木) 15:12:38.79 ID:tTvUwYyF0
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かすみ「……はぁ……はぁ……」
燃え盛る竹林を、ジュカインのお陰でどうにか脱出出来たけど……。
「テブ、テブゥッ!!!!」「ガゥガゥゥ!!!!」
「ヤ、ヤブクーー…!!!」「ク、マァァァ…!!!」
今にも飛び出しそうなテブリムとゾロアを、ヤブクロンとジグザグマが必死に止めている。
「……ニ」
サニーゴはそれを呆然と眺めている。
……かすみんたちは、みんな……ジュカインに助けてもらうことしか出来なかった。
理由はなんとなく……わかっていた。
私たちはずっと……唯一進化して戦い続けるエース──ジュカインに頼り過ぎていたんだ。
──……だからかな。……今、話をしなくちゃいけないと思った。
かすみ「……ねぇ、みんな。……聞いて欲しいことがあるんだ」
「ガ、ガゥ…?」「テブ…」「ブクロン…」「クマ…?」「……ニゴ」
私が……みんなをどう思っているかのお話を……。
かすみ「……かすみんね……ずっとずっと、可愛いポケモンたちと旅がしたかったんだ。それが……夢だったの」
旅に出る前からずっと思っていた。可愛いポケモンたちに囲まれて、可愛いポケモンたちと一緒に、可愛い可愛い旅がしたかった。
──でも、なかなか思ったとおりにはいかなくって……。
最初に欲しかったのは可愛いヒバニーだったのに、結局貰ったのはキモリだったし……。
かすみ「ジグザグマはもともとイタズラされて腹が立ったから、懲らしめるために捕まえただけだし……」
「クマ…」
かすみ「サニーゴはホントはガラルのサニーゴじゃなくて、ピンク色の可愛いのがよかった」
「……ニゴ」
かすみ「ヤブクロンだって、かすみんのイメージじゃなかったんだよ? でも、ほっとけなくて……」
「ブクロン…」
かすみ「テブリムも、なりゆきで一緒に行くことになってさ……。かすみんのこと子分扱いする生意気な子でさ……」
「テブ…」
かすみ「みんな……全然かすみんの想像する可愛い可愛い仲間たちじゃなくって……。……でも……でもね……」
私は──みんなを抱き寄せる。
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