219: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/22(木) 15:11:40.58 ID:tTvUwYyF0
「ガゥ!!!?」「テブリッ!!?」「ブ、ブクロ…」「クマァッ…!!!」「……サ、ニー…ゴ」
かすみ「ジュカイン……!?」
「カインッ…」
全員が尻尾に乗ったのを確認すると──ジュカインは、
「カィンッ!!!!」
尻尾に一番近いタネを破裂させ……私と5匹の手持ちを乗せた尻尾を──後方に向かって発射した。
かすみ「ジュカイン!? 待っ!?」
「ガゥ!!!」「テブッ!!!」「ブクロンッ!!!!」「クマ、クマァッ!!!」「サ、ニーーーゴ…!!!」
私と5匹の手持ちを乗せたしっぽミサイルは、猛スピードで炎の海を突っ切り──炎のデスマッチの場外まで、私たちを離脱させた。
「…カインッ…」
英玲奈「……仲間たちを逃がしたのか? この場で私たちに対抗しうる力を持つのは、お前だけだぞ?」
「……カィィンッ!!!!」
英玲奈「……仲間たちを信じているとでも言うのか? ……心意気は嫌いではないがな」
「……カィ…ン…」
英玲奈「……やっと倒れたか……。……いや、メガシンカしているとはいえ、自分以外の手持ちとトレーナーを庇い続けたんだ……体力はとっくに限界だったろう。安心しろ、すぐに彼女たちを見つけて試合は終わらせてやる──私たちの勝利で」
👑 👑 👑
──いつだか……しず子と、こんな話をした。
──────
────
──
かすみ「え……? 歩夢先輩のサスケは、進化しない……? キャンセルしてたんじゃないの……?」
しずく「うん、てっきり私もそうなんだと思ってたんだけど……サスケさんは一度も進化しそうになったこともないんだって。歩夢さんは……いつまでも自分の肩に乗っていたいから、進化しないんだと思うって言ってたけど……」
かすみ「そうなんだ……。……じゃあ、かすみんの手持ちも、そうなのかな……」
しずく「え?」
しず子は私の言葉にきょとんとする。きょとんとした後、少し考える素振りをして──
しずく「……そういえば、最近かすみさんがキャンセルボタン押してるとこ……見てないかも」
かすみ「うん。実はちょっと前から、みんなのレベルが上がっても、進化しようとしなくなったんだ」
しずく「それって……」
かすみ「たぶん……かすみんが、いつまでもみんなに可愛いままでいて欲しいって気持ちが伝わったからなんじゃないかな〜って」
しずく「ふふ♪ ……かすみさんのポケモンたちは、かすみさんが自分たちにどうあって欲しいのかを、ちゃんとわかってくれてるんだね♪」
かすみ「ホント、いい子たちです……えへへ♪ かすみんこんないい子たちと一緒に旅が出来て、幸せです♪」
しずく「ふふ、そうだね♪」
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