201: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/22(木) 04:40:42.95 ID:tTvUwYyF0
「ジェス…!!!」
フラージェスの攻撃を弾き返す。そこに、さらに追撃、
しずく「“フリーズドライ”」
「バリッ!!!!」
「ジェス…!!!」
広がる冷気で、フラージェスの体がパキパキと音を立てながら、凍り始める。
そんなフラージェスとの間に割って入るように──
「トドォォォォ!!!!!!」
トドゼルガが飛び出し、長い牙を“バリアー”に突き立て──力任せに破壊する。
しずく「ふふ……次から次に、ですね」
対抗するように、しずくさんはまた新しいポケモンをボールから繰り出す。
「──ロズレ…!!!」
しずく「ロズレイド、“リーフストーム”!」
「ロズ…!!!」
「トドォ…!!!!」
トドゼルガはタフなポケモンだが、至近距離からの苦手なくさタイプの大技に為す術なく、吹き飛ばされる。
しずく「ふふ♪ やっぱり、トレーナーがいないとタイプ相性も適当ですし、攻め方も単調ですね♡」
しずくさんが嘲るように笑うと、
「シャーーーボッ!!!」
アーボが穴の中から顔を出し、鳴き声をあげる。
「バ、バース…」「ジェス…」「トド…」
すると、エースバーン、フラージェス、トドゼルガは撤退していった。恐らく……あのアーボ──サスケさんがリーダーのような役割を担っているんだろう。
しずく「また、何度でもどうぞ♡」
せつ菜「…………」
しずく「ふふ……進化までして助けに来るなんて、歩夢さんは本当にポケモンから愛されているみたいですね♡」
歩夢さんの手持ちたちは、1日の間に何度もしずくさんに攻撃を仕掛けにくるが、その度に撃退されている。
今回マホイップがいなかったのは、前回撃退されたときに、ダメージを追いすぎて回復中だったからだろうか。
歩夢さんのポケモンが極端に弱いということはないと思うが……。やはり、トレーナーがいないというのは大きなディスアドバンテージなのだろう……。
しずく「それにしても、この洞窟は不思議なエネルギーに満ちているんですね……歩夢さんのフラージェスもですが、お陰で本来は“ひかりのいし”で進化するはずのロゼリアもロズレイドになってくれました♡」
「ロズレ…」
せつ菜「あちこちに生えているあの輝く水晶が、光のエネルギーを蓄えているのかもしれませんね……。それに反応したんだと思います」
しずく「みたいですね。よいしょ……」
しずくさんは今度こそ歩夢さんを背負い、歩き出す。
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