200: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/22(木) 04:39:54.48 ID:tTvUwYyF0
■Intermission🎙
──ウルトラディープシーを訪れて……丸一日が経った。
崖下に降りると……。
歩夢「…………」
「──ジェルルップ…」
ウツロイドが頭に寄生した状態で──歩夢さんが地面にぐったりとして、横たわっていた。
せつ菜「…………」
あまりにむごすぎる光景に、目を逸らしたくなるが……。
しずく「……歩夢さん……」
しずくさんは、ウツロイドが彼女の頭の上に取りついているにも関わらず……歩夢さんを抱き起こす。
しずく「……歩夢さん……可哀想に……」
そのまま、頬を寄せ、彼女を抱きしめる。……まるで、病床に伏せる親しい友人を憂うような……。
──今の彼女の情緒は、全く理解が出来ない。
自分で突き落としておいて、いざ倒れている歩夢さんを見て、憂うような行動を取るなんて……。
彼女は、言うまでもなく……もうすでに……狂ってしまっている……。正直……今のしずくさんを見ていると、恐怖さえ覚える。
だけど……それを言葉にする気にはなれなかった。なぜなら、今の私も自覚がないだけで……端から見れば、彼女と同じようなものなのかもしれないからだ……。
しずくさんが言ったとおり……私もウルトラビーストに魅入られていて……もうとっくの昔に狂気の中に居るのかもしれない……。
しずく「……今、安全な場所に連れて行ってあげますね……」
そう言いながら、しずくさんが歩夢さんのことを背負おうとしたとき、
「バーーースッ!!!!」
──エースバーンが岩の陰から飛び出し、飛び掛かってきた。
が、
しずく「インテレオン、“ねらいうち”」
「──インテ」
「バーーースッ…!!!?」
しずくさんは、冷静にエースバーンを迎撃する。
が、エースバーンと入れ替わるように、さらにポケモンが飛び出してくる。
「フラーーージェスッ!!!」
──フラージェスが“はなふぶき”を身に纏いながら、突撃してくる。
しずくさんは、次のボールに手を掛け、
しずく「バリヤード、“バリアー”」
「バリ」
バリヤードが足元で作り出した氷の“バリアー”を目の前に蹴り上げ──
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