197: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:28:15.64 ID:/nLmInIK0
侑「す、すごい……。……すごいよ、ライボルト!!」
「ライボッ!!!!」
私はライボルトに向かって、駆け出し、
かすみ「──すごいすごいじゃないですよっ!!?」
侑「わぁっ!!?」
と思った瞬間──かすみちゃんが、ものすごい剣幕で私に詰め寄ってきた。
かすみ「ライボルトの“かみなり”の一部がジュカインの尻尾に吸い寄せられてきたんですよ!! 目の前がものっすごい光に包まれて、とんでもない音が目の前でして、かすみんしばらく耳キーンってなっちゃったんですからね!? というか普通に死んだかと思いましたよ!!!」
め、めちゃくちゃ怒ってる……。
侑「え、えーっと……メガジュカインの特性が“ひらいしん”だからじゃないかな……あ、あはは……」
かすみ「知ってるなら!!!! 技を選んでくださいよ!!!!?」
侑「ご、ごめんって!! 私もメガライボルトのパワーがこんなにすごいなんて知らなくて……」
かすみ「うぅ……かすみんも、メガジュカインのパワーには驚いたからわかりますけどぉ……」
「ライボ…」
気付けばライボルトが、私のもとに歩み寄ってきていた。
戦闘が終わったからか、姿はすっかりもとのライボルトに戻っていて、口に“メガストーン”を咥えていた。
かすみちゃんがあまりに怒っているからか、少々困惑気味だけど……。
かすみ「はぁ……。……まあ……この際、勝てたから、もういいですぅ……」
侑「あはは……つ、次から気を付けるね」
「ライボ…」
かすみ「是非そうしてください……」
あまりにパワーが強すぎるから、ちゃんとメガシンカを上手に扱えるようにならないとね……。
なにはともあれ──
侑「これで目標達成だね!」
かすみ「……はい! あとは下山するだけです!」
侑「よし、それじゃ、帰ろっか!」
かすみ「はい! 全速力で戻りましょう!」
私たちは無事、果南さんの用意してくれたアイテム──“メガストーン”を手に入れて……。下山を開始するのだった。
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