191: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:24:02.88 ID:/nLmInIK0
駆け寄りながら、声を掛けると、ジュカインはすぐに受け身を取って立ち上がる。
だけど、受け身を取って立ち上がった直後のジュカインに向かって──大量のウロコが飛んできた。“スケイルショット”です……!
かすみ「“タネばくだん”!!」
「カインッ!!!」
ジュカインは体を大きく捻って、背中の丸いタネを飛ばすと──それがドォンッドォンッ!! と音を立てながら爆発して、“スケイルショット”を相殺する。
やっとの思いで、かすみんがジュカインのもとにたどり着くと同時に、
「オノォッ!!!!」
“タネばくだん”によって発生した爆煙の中から、オノノクスが鋭い顎を構えて、飛び出してきた。
「カインッ!!!」
ジュカインはそれを再び両腕の刃で受け止める。
──けど、今度は相手が速かった。
受け止めたと同時に、オノノクスの口から“りゅうのはどう”が発射され、
「カインッ…!!?」
ジュカインの頭部に直撃する。
かすみ「ジュカイン!? っ……! ゾロア、“ナイトバースト”!!」
「ガーーーゥゥ!!!」
「オノッ…!!」
咄嗟に至近距離で“ナイトバースト”を顔面にぶちかます。
相手は倒れる気配こそ全然ないものの、顔面を暗闇に包まれて、一瞬かすみんたちのことを見失う。
かすみ「ジュカイン、平気!?」
「カインッ…」
声を掛けると、ジュカインはすぐに立ち上がる。
どうやら、致命傷にはなっていないようで安心する。
かすみ「……ぐぬぬ、お昼だったら、“ソーラーブレード”が使えるのに……!」
辺りはすっかり日が落ちきって、もう夜の時間帯になってしまった。
こうなると、ソーラー系の技はほとんど使えないと考えた方がいい。
あの技がないと、決定打に欠ける……。
かすみ「どうにかして……一発、大きいのを決めないと……!」
「カインッ…!!」
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20