189: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:22:52.97 ID:/nLmInIK0
侑「イーブイ!! “びりびりエレキ”!!」
「ブーーーィィッ!!!!」
イーブイが電撃を発し……ジュラルドンを捉えるが──
「ジュラル…」
ジュラルドンはノーリアクション。
侑「き、効いてない……!」
相手は、はがね・ドラゴンタイプ。
でんきタイプの技じゃ、効果が薄い。
なら……!
侑「“めらめらバーン”!!」
「イッブィッ!!!!」
イーブイが全身に炎を纏って、ジュラルドンに向かって駆けだす。
一気に肉薄し、
侑「いっけぇ!!」
「ブーーィッ!!!!」
イーブイの炎の突進が炸裂したが──ガァンッ! という硬い音と共に、
「ブイッ!!!?」
イーブイが弾き返される。
侑「“てっぺき”!?」
さらに──ジュラルドンから、耳障りな音が周囲に向かって発せられる。
侑「……っ゛!? ……き、“きんぞくおん”……っ……!」
そのうえ、ジュラルドンは見た目からは想像出来ないような素早いフットワークで、今しがた弾き飛ばしたイーブイに近付き──大きな尻尾を振るって叩きつける。
「ブィィィッ…!!!」
侑「イーブイ……!! 今度は“ワイドブレイカー”……!」
“びりびりエレキ”で“まひ”しているはずなのに、この速さ……相手のレベルの高さが一目でわかる。
このジュラルドン……強い……!
……でも……前なら焦っていたけど──
侑「修行の最後の敵に相応しいじゃん!」
今は不思議と、戦意が高揚していた。
侑「イーブイ!! “こちこちフロスト”!!」
「イーーブィッ!!!!」
黒い冷気が纏わりつくようにして──ジュラルドンの足元を凍り付かせていく。
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