188: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:22:19.49 ID:/nLmInIK0
「ジュラル」
侑「……! ジュラルドン!!」
ごうきんポケモンのジュラルドンが、こちらに向かって光を集束させているのが確認出来た。
さっきのレーザーと同じ技──
侑「“ラスターカノン”だ……!! ライボルト!! “チャージビーム”!!」
「ライィィーーボォッ!!!!!」
「ジュラルドンッ!!!!」
ライボルトの“チャージビーム”とジュラルドンの“ラスターカノン”が真正面から衝突し、逃げ場を失ったエネルギーが爆発して、砂塵を巻き上げる。
かすみ「ゆ、侑先輩ぃ!! 宝箱から離れて行ってますよぉ〜!」
「ガゥガゥゥ…!!!!」
侑「わかってるけど……! ゆっくり開けてたら狙い撃ちにされちゃうよ!」
「ブ、ブイ」
とにかく狙い撃ちにされないように、私たちは走り回る。
かすみ「ゆ、侑先輩! あそこに!」
かすみちゃんが指差す先は──遺跡に立っている柱だ。
侑「うん……!!」
とりあえず、影に隠れようと、後ろに回ると──
「オノ…」
侑・かすみ「「!?」」
先客が居た。
「オノッ!!!!」
かすみ「……ジュカインっ!!」
「──カインッ!!!」
大きな顎で襲い掛かってくるポケモンを、飛び出したジュカインが両腕の刃で対抗する。
この鋭いアゴを持ったポケモンは──
侑「オノノクス……!」
かすみ「あーもう!! ダンジョンのボスってわけですか!? 侑先輩……!! こっちはかすみんたちがどうにかします!! 侑先輩はジュラルドンを!!」
侑「わかった……!!」
私はジュラルドンに向かって走り出す。
「ジュラル!!!」
ジュラルドンが再び“ラスターカノン”を放ってくるが、
侑「ライボルト!! “10まんボルト”!!」
「ライィィボォォォォ!!!!!」
迸る電撃が、それを相殺する。
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